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コロナ禍以前の日常に仮に戻ったとして、それ自体に何か意味はあるの?

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私が最近まで読んでいた「寄生列島」という漫画がある。ヤングマガジンだったかな?で2020年の初頭に連載を開始したはずで、ちょうど新型コロナウイルスが騒がれ始めた頃とタイミングが一致する。そして、この作品はまさにコロナの世界に似たような光景を描いているのだ。この漫画内ではウイルスではなく、寄生虫がある離島の中で蔓延していくというストーリーであり、主人公である女子高生と医者をしているその父親が離島に引っ越してくるところから話は始まる。しかし、その後離島の人たちの異変に気付き、後に国立感染症研究所で働くある男性が離島にやってくる。この男性は非常に変わった性格というかキャラをしており、主人公らを当惑させるが、後にキーパーソンになっていくのだ。ただ、全体的なストーリーとしては寄生虫にやられた島民が、主人公らの周囲で脅威となって立ちふさがるというものです。現実のコロナとは違い、この寄生虫は人間の理性を破壊し、非常に凶暴に振舞わせるという点が特徴でした。そして、このままでは離島のみならず、本土へも影響が出てしまう!という展開を迎えるわけです。詳しくネタバレはしていないつもりですが、以下は多少なりともネタバレを含んでいるので、読む際にはご注意ください。

 

この漫画は全5巻で完結なのだが、最終巻では先ほどの国立感染症研究所の男性が寄生虫をやっつけることができるワクチンの開発に成功したと、本土に帰った後に記者会見場で発表するわけですな。そして、「壊れた日常が元通りになる日も近い」と述べるわけですが、その直後に彼は「ただ、私たちの以前の日常って、そんなにいい世界でしたっけ?」と、衝撃的な発言をします。その場にいた記者連中は「は?」と口にするだけで、何も言い返せなかったのが印象的だ。この漫画ではエンディングはそこまで細かく描かれていません。ワクチンができた後、社会はどうなったのか?などは基本的に不明です。コロナにまみれた現実の社会がこれからどうなっていくのか?不明な中、そんな現実に合わせたようなラストになっているのです。個人的には先ほどのセリフがかなり印象的であり、この全5巻の中でも、この場面こそが最大の見せ場な気がする。それ以外に関しては、つまらないと感じる人も普通にいそうだ。

 

私自身、本音を言えばコロナ禍が収まってほしいと思ったことは1度もないですね。コロナ禍以降、私の生活は特に大きな変化は生じていません。外出時にマスクをつけるとか、公共施設では体温を測るとか、その程度です。些細な変化しか感じておらず、別に今の状況に対して不満はない。コロナ禍以前の社会に戻るなら戻ればいいし、戻らないなら戻らなくていいし、というスタンスです。コロナ禍によっていろいろな変化が社会で起きましたが、それらは人々にとって喜ばしい面も提供しています。飲み会がなくなってよかった!リモートワークやオンライン授業が普及してよかった!成人式や修学旅行、さらに体育祭などが中止になってよかった!と証言している人を見たこともあるし、人によってはメリットの方が大きいと思っているのかもしれないです。そんな発言をすると、そういう人たちの裏で悲しんでいる人もいるんだぞ!と言う人が絶対に出てくるが、彼らにとってはそんなの知ったこっちゃないでしょう(笑)だから何?としか言いようがないんじゃないかな?それを言うならば、飲み会、会社への出勤、学校への登校、体育祭、成人式、修学旅行の問題で悩んでいた人、悲しんでいた人も確実にいたわけですが、彼らは無視ですか?無視してなきゃそんな発言は出てきませんよね。

 

コロナ禍以前の社会ってそんなに素晴らしいものだったのか?素晴らしいと感じる人もいたでしょう。でも、そうではない人もいたと思います。以前、自分が社会不適合者であることに悩んでいた男性に対して、「こんな糞みたいな社会に適合してどうするんだ?」と説教をした人がいましたが、これに関しては本当に同感ですよ。糞であるという非常にアバウトな言い方だが、あえてレッテルを使わせてもらうならば、私も糞だと思っていますから。私自身は社会不適合者であることに優越感を覚える人間ですけど(笑)どういう社会であっても特定の人たちは苦しむのです。それがコロナ禍になったことで、苦しむ層が入れ替わっただけとも言えるのかな?糞な社会から糞な社会に変わっただけなので、私にとってはコロナ禍だろうが、そうじゃなかろうが、どっちでもいいと思えるわけです。苦しむ層が変わっただけですから、コロナ以前もコロナ禍でも、私にとっての赤の他人が一定数苦しんでいる。ただ、それだけです。社会はいろいろな出来事が理由で変化を遂げるが、その歴史自体はこれまで何度も存在してきたでしょう。コロナはその1つでしかないと思う。そんなに騒ぐことだったんだろうか?と、今更思います。コロナが終焉を迎えても、永遠に続いたとしても、私にとっては大して重要な問題ではない。コロナの話題自体も今後出すことはほぼないと思います。それくらいどうでもいい存在という認識なのです。日常だろうが、非日常だろうが、人間社会に期待することなんか1つもありません。

 

寄生列島(1) (ヤングマガジンコミックス)

寄生列島(1) (ヤングマガジンコミックス)

  • 作者:江戸川エドガワ
  • 講談社
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