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不特定多数が乗り入れる電車内にて、飲食の是非のトラブルが起きる状況は正常である

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この前、たまたま家にあったこち亀の190巻を読んだら、その中に確か「電車で食べたい」とか、そんなサブタイトルだったと思うけど、両津が電車内で飲食をするという回があったのです。両津は電車の中で牛丼を食べていたところを大原部長に目撃され、その話を派出所でしていたら、中川や麗子も話しに入ってきたというストーリーです。両津はとにかくスケジュールが分刻みで時間がないから、電車の中で食べるしかないと主張していた。しかし、部長は電車の中のような公共の場では飲食はすべきではない、それが常識だと言っていた。詳しい内容はぜひ漫画を読んでもらいたいけど、私は部長の言っていることには賛同できない。まず公共スペースが飲食禁止ならば、当然駅のホームも公共スペースなのでダメだ。ただ、部長は駅のホームは食べて良いって言っていたんですよ。それは売店があるから。でも、売店があっても、公共スペースには変わりないじゃないですか?それに公共スペースがダメなら、新幹線もダメでしょう。でも、新幹線で飲食がダメだと思っている人は少ないと思う。それは車内販売もしているし、車内で食べる文化が出来上がっているから。

 

でも、公共スペースだからを理由にすると、駅のホームも新幹線も飲食禁止じゃないと辻褄が合わない。現実における在来線の車内で飲食がよくないとされている理由を調べてみると、例えば臭いがきついとか言われています。この臭いに関しては駅のホームはともかく、新幹線内もダメだろうと思う。密閉空間なんだから。それに駅のホームは密閉されていない(地下にある駅は密閉に近いと思うけど)としても、結局近くに人がいる状況であれば、車内で食べるのと変わらないでしょ。だから、駅のホームも結局NGにすべきだと思いますけどね。それに離れていればOKならば、車内も空いてればOKって話になりますよね。そんな感じで、私は車内で飲食禁止というのは、非常に訳が分からない俺ルール(マナー)だなと思っています。この回では、両津が中川に頼んで、中川鉄道で飲食専用車両というのを作るのですが、それがかなりウケる状況となるわけです。この車両だけは飲食自由であり、テーブルとか自販機なども置いてある光景で、ここを利用する人たちはみんな弁当などを持参して乗り込んできます。結果として、かなり評判となるのです。これは現実にあったら面白そうだなと思えてきますよ。また、最終的には両津が男性専用車両も作れ!と中川鉄道に迫るのですが、その男性専用車両というのは、多くがイメージするそれとは全く違うものとして実現するのです(笑)

 

現実世界ではこの飲食専用車両というのはまず実現しないと思うが、仮に実現すればこの問題は解決するというか、今後衝突は起きづらくなりそう。ただ、実際はそんなものはまずありえないため、電車内での飲食のトラブルなどは今後も続くはずだ。不特定多数が乗り入れる電車という場所を考慮すれば、トラブルが起きない方が異常とも言えるんだろうけどね。意図的に実現しようとしなければ、実現する気配が見られない平和な社会とやらも、実は異常な状況であるのと同じだろうか。この場合の異常という言葉は必ずしも悪い意味ではないけど。平常ではないという意味の異常だからな。電車内の飲食は鉄道会社がルール化しているというよりは、お願いとして協力を求めているような状況ではないか?と思う。お願い程度ならば、それに絶対に従わないといけない根拠もないので、守らない人も出てくるのだろう。前にコンビニの成人向けの本について書いた記事でも言ったと思うけど、個人的には不特定多数が集まる場所には、不特定多数の願望が集まるのだから、いろいろな嗜好、または事情を抱えた人が集まるのが当然だろうと思う。それが公共の場というものだ。だから、不特定多数を相手に商売をしているコンビニが、不特定多数の需要を満たすように商品を置くのは当然と言える。コンビニに成人向けの本を置いている状況を批判していた人たちは、「不特定多数」という言葉を盾にしていたが、それはむしろコンビニがそういう本を置くことの正当性になると思います。コンビニはビジネスでやっており、自治体が運営しているわけでもない。それに嫌なら利用しなければいいだけだから。

 

電車内もコンビニと同様に不特定多数が利用する場所なのだから、結局は迷惑はお互いさまでしかない。そもそも飲食はルールによって禁止されているわけでないならば、飲食によって迷惑が生じているとしても、その飲食をさせないようにする行為も相手からすれば迷惑行為だろうし。結局、中立の立場から見るとどっちもどっちなので、食べようが、食べなかろうが、正直どっちでもいいんだけどね。現実においては、立場的には漫画内の大原部長のように、電車内で飲食をする人を咎める人が多いのだろうとは思う。でも、さっきも言ったけど、この問題はなくなることはないと思う。人が争いをやめないのと同じで、この状況に関してもそれぞれの立場からのにらみ合いはずっと続くだろう。その良し悪しの問題はともかくとして、私はそれが自然だと、正常だと思っている。立場が違う人間同士は、このような対立を続けるのが、日常の光景に見えてくるのだ。個人的には飲食専用車両とやらはぜひ見てみたいけどね。

 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 190 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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  • 作者:秋本治
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