つい先日、私は母校である中学校の周辺を歩きながら自宅に帰った機会があったのですが、そのときにふと自分が中学校に通っていた頃を思い出しました。特に通学の大変さの思い出が蘇ってきて、当時よくこんな中学校まで毎日通っていたな・・・と思い始めたのです。私は地元の公立小学校を卒業し、同じく地元の公立中学校に入学しました。私の住んでいる自治体では、当時も今も学区制が敷かれており、住んでいる住所により、通うべき公立中学校が決まるという特徴があったのです。なぜ学区制なんてものがあるんだろう?今でも思いますよ。この学区制自体は別に珍しいものではなく、今でも多くの市町村や区で残っているでしょう。で、この学区制の存在により、私は本当に過酷な3年間を送ったと言っても過言ではありません。結論から言うと、私の通った中学校は、自宅から徒歩30分もかかるところにあったのです。30分って書いてるけど、小学生のときに私は親から「40分かかる」って言われていたのです。また、実際は30分だったけど、それは遅刻しないように早歩きしながら(場合によっては走って)通っていたので、完全な徒歩であれば、実際はもう少しかかっていたかもしれないです。
片道徒歩30~40分って、結構きついでしょう。駅2つ分じゃないですか?しかも私の場合には、実際に通った中学校が最寄りではなかったのです。私の自宅から徒歩12,3分のところ1校、15分くらいのところに1校それぞれ中学校があり、実際に通った中学校よりもさらに近い場所に別の中学校はちゃんとありました。しかし、学区制により、それらに通うことができなかったのです。小学校は徒歩10分弱くらいのところだったから、余計に通学が大変に感じられました。しかも往復それぞれで結構アップダウンの激しい通学路だったため、暑い時期の部活帰りとか、かなりへとへとだった記憶があります。ただ、同じ小学校に通っていた人たちの中には、私の自宅にかなり近い場所に住んでいる人たちもいて、彼らの多くは同じ中学校に進学していたので、同じような目に遭っていたのは私だけではないのですが。この中学校に通って良かったと思える面は、校舎が綺麗なところくらいでしょうか?私が入学したタイミングは新校舎を建てて2年目くらいだったと思うので、ピッカピカの状態です。今でも外観はかなり綺麗なままでしたが。当時は中もすごい綺麗で、そこは良かったかな?と思うけれども、3年間本当に大変な通学だったなと、今改めて思います。
こういった状況が起きたのは学区制という存在が大きいでしょう。今では廃止、撤廃するところも増えてきたみたいですが、まだ学区制はメジャーな存在です。学区制がなぜあるのか?と言えば、ある程度の生徒数を維持して、廃校や校舎の増築の必要性を防ぐためなどが理由みたいですけど、学区制の廃止や撤廃をするところが増えてきたということは、学区制を敷くメリットよりもデメリットの方が大きいと考えるところが増えてきたってことなんでしょうかね?いわゆる学校選択制を敷いている自治体もあるのですが、少なくとも親や実際に通う生徒ら目線から言えば、学校選択制の方が望ましい気はする。メリットが大きい気がする。学区制はなぜ存在するのか?その理由は基本的に自治体の都合によるものなので、学区制のメリットはあるものの、それを私たちに理解することはなかなか厳しいと思えてきます。
実際、高校になると学区制は緩くなりますよね。公立高校でも学区制は存在していますが、一定の範囲内で好きな高校に進学しようと思えばできる状態になっているケースは多いと思われます。試験に受かれば、好きなところに行けてしまう。そうなると、同じ自治体内の各公立高校の生徒数のバランスの問題が浮上しやすくなります。高校の場合、公立に落ちたら私立という選択肢もあります。だから、特定の公立高校に落ちたら別の公立高校に進学して、全体のバランスが調整されるなんて事態になるとは言えない。したがって、高校は学区制が多少緩くなっているのに、中学は何でこんなに厳しいの?と思うわけです。中学校の場合、特定の1つの学校に固定されてしまいます。高校は複数選択肢が一応あります。公立中学校の場合には、受験がないってのも影響しているかもしれないけど。だから、私は中学校の学区制はなぜ?と疑問を持ってしまいます。私は高校は私立高校に進学し、県をまたいで進学したわけですが、通学に関しては電車を2路線使って約1時間くらいでした。時間は高校の方が長くて、通勤ラッシュも経験しているのに、どうしても中学時代の方が通学はきつかったなといまだに思います。でも、2駅分あるんだから、中学校も電車通学でも良かったんじゃね?と、今なら思いますよ。
あくまでも生徒目線で言うならば、学区制のメリットは特に感じない。人によっては感じるかもしれないけど、私は特に感じられません。私が公立高校に進学しなかった理由の1つにはそれがあったかもしれない。選択肢が狭まるということです。私の通っていた中学校から公立高校に進学した人は、だいたい6~7くらいの高校の中に収まっており、これはやっぱり学区制の影響が大きかったと思います。つまり、そもそもの選択肢が少ないわけです。さらに学力で事実上さらに選択肢は狭まり、ほぼ選択肢がないという状況もありえる。ただ、私立高校になると、地元の都道府県の高校と近隣の都道府県を選択肢にできるから、選択肢が増えて、個人的には納得できるところを選びやすかった。学力がもっと高ければ、さらに納得できるところに進学できたんだろうが。でも、通学時間で言えば、私が学力も含めて選択可能な公立高校の中には、30分以下で通えるところもあったんだけどね。でも、高校で通学時間1時間ってのは普通くらいだと思っているから、気にするほどではないのですが。大学になると学区制は完全に廃止、撤廃されているというか、そもそも存在していないので、中学校でも完全に学区制が廃止、撤廃になってくれた方が個人的には良いなと思っています。2度とあの辛い状況は経験したくないですから。

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