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反出生主義者が増えない理由=出生主義者がすぐ論破されて議論が白熱しないから?w

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世の中は子供を産むことに何のためらいもない、正しいことだと思っている出生主義者が多い。割合的には9割以上はそうだと思う。私は反出生主義者に近い人間なのだが、反出生主義者は割合的には高くない。なぜ反出生主義の人間は増えないのか?という理由に関して、ネット上で面白い記述を見つけたのです。それは「反出生主義が流行らない(反出生主義の人が増えない)理由は、出生主義者(子供を産むことを肯定する層)がすぐに論破されてしまって、議論が白熱しないから、盛り上がらないから」というものです。議論が白熱すれば、いろいろな人がそれに注目して、結果的に反出生主義に感化される人が増えるはずなのだが、即効で論破しちゃうから、そこで終わり。盛り上がらず、注目もされずという状況になっているのではないか?と、その人は予想したみたいです。それはあるかもしれんねwと個人的には思います。

 

私も反出生主義の人間として、出生主義者を論破するのは簡単だと感じています。今まで何度もあったんですけどね。例えば、「TNR活動と反出生主義|なおき@naocoffee|note」から引用した以下の記述を見てほしいのですが。

 

>全人類が子どもを産まなくなるなんて現状で不可能です。だったら今子どもが生まれてくる前提で幸せになれる道を探した方が建設的じゃないですか。(たぶん反出生主義の人からしたらこの意見にも十分な反論は用意していることでしょう。)

 

上記の文章は、一応は反出生主義の人に対する反論として書いたのでしょう。ただ、このパターン多いですよねwと思う。出生主義というか、子供を産むことを肯定している人の言い分って、いくつかのパターンしかないなと思っているのです。多くの人が同じようなことしか言ってこない。で、その言い分に対する反論が容易に思いつく状態、だから論破が容易という感覚に私はなっています。上記の反論も同じようなパターンの中の1つです。他は人類が滅亡するだろ!、子供の生まれてくる(母親の産む)権利を侵害してる!、不幸になるか?は生まれてこないと分からない!などです。私はいろいろなネット上の記事見てますけど、出生主義者の反出生主義者に対する言い分、反論ってパターンとしても10個もないと思うんですよね。

 

上記で引用した「反出生主義の考えはどうせ浸透しない、実現しない、だったら自分たち、これから生まれてくる人たちの幸せを願った方が建設的である」という言い分は、反出生主義の思想が間違っているという否定にはそもそもなっていません。多くが賛同しない、どうせ実現しないという予測を述べただけです。その時点で、反論としてどうなのか?という気もするけど、言っていること自体は妥当にも見えなくはない。どうせ反出生主義が世の中で多数派になる未来はまず来ないと思うし。でも、この言い分って、実は論破が簡単なのです。反論はまさに用意が容易と言えます。上記の人に直接言ったわけじゃないが、この言い分と全く同じことを言ってきた人に遭遇したことが過去にあります。そのときに私はなんと反論したのか?というと、「じゃあ、殺されちゃった人って、どうあがいても帰ってこないんだけど、殺人犯に文句言っている遺族とか、世間は頭おかしいこと?(笑)」って反論をしたのです。

 

子供を平気で産むような人間に文句を言ったところで、事態はどうせ変わらないでしょう。それはそうだと思うんですよ。でも、殺された人も同じだと思います。世の中は文句を言ったところで変わらないことが上記で挙げた例以外でもよくあると思うんですが、出生主義者って、みんなそれやってますよね?(笑)選挙で投票する人とか、まさにそうだと思うんだけど。あなたの投票がどうやって世の中に影響を与えられるって言うのよ?(笑)他にもたくさん見つけられそうだが。でも、実際に自分の家族とかが殺されたときには、その殺された事実や殺された人のこと、殺した犯人のことをさっさと忘れた方が幸せだと思いますよ。いつまでも犯人を恨んだりしてさ、何の解決になるの?(笑)それが幸せだって言うの?(笑)忘れる努力をした方が絶対に幸せ、建設的だと思うんだけど。これはマジな話で。でも、これには多くが賛同しない(感情的に許せない)でしょう。私の場合、これ以外にも具体的な反論の手段はいくつか頭にありました。その中でたまたまこれを選んだだけなのだが、即効で返信が止まりましたよ。もちろん、さらに人が変われば、上記の反論にさらに返信をしてくる人もいたかもしれないが、当然こっちはその想定もあります。出生主義者ならばこう反論してくるだろうなというパターンが完全に読めるので、その返信への反論も頭の中にはあるわけですが。いまだにその人に出会ったことはない。レスが一切続かない。私の感覚として、議論が全く盛り上がらないというのは、そうだなって思うんですよね。論破したところでむなしいですよね。

 

人類が滅亡するに関しては、滅亡して何が悪い?(笑)って当然返します。数年前の朝まで生テレビで某議員が、某タレントにこれ言われて何も反論できなかったシーンがいまだに私の脳裏に焼き付いています。子供の生まれてくる権利の侵害に関しては、これは出生主義者も同じです。無限に子供を産むわけじゃないのだから、どこかで打ち止めにしますよね。でも、産もうと思えば産めるケースは山ほどあるはず。子供を1人産みました。でも、2人目以降産もうと思えば産めるケースは世の中にたくさんあるはず。ってことは、この家庭では2人目以降の子供が産まれる権利を侵害しています。2人産んだ家庭、3人産んだ家庭、それ以上の家庭でも同じです。3人目、4人目、それ以上の子供たちの生まれてくる権利を侵害してます。もちろん、経済的な問題などによって多く子供を産むことで、彼らが不幸になるっていう事情などはあるだろうが、それは理由にはなりません。むしろそれを理由にしたら、反出生主義が掲げている理屈が正しくなっちゃいますよ?子供が不幸になる可能性があるなら、子供を産むべきではないって言ってるわけですからね。不幸になるか?は生まれてこないと分からないに関しては、全体で言えば確実に存在するじゃないですか?個別のケースでは分からないというだけであって。自殺する人間がこれだけいるのだから、一定割合では確実に存在してしまいますよね?(笑)そもそも不幸な人間が産まれてからじゃ遅い!って理由で、反出生主義は生まれています。飲酒運転したって、事故起こすとは限らないでしょ?飲酒運転で事故が起きたケースだけ取り締まればいいんじゃないの?飲酒運転は取り締まるメリットの方がデメリットよりも大きいという主張をしていた人もいたけど、なんでそんなことが言えるの?メリット、デメリットの大きさをどうやって測るの?と返信したら、返信は一切きませんでした(笑)

 

あと、最近見つけたのが以下のツイートね。

 

産まないという選択が子供の意思を無視しているという謎の解釈w生まれてきていない子供の意思とはなんでしょうか?意思って、生きていると言える生物がするものじゃないの?w生まれてきていない子供の意思とやらはどこに存在するのか?どうやって存在することを確認するのか?生まれてきたくなかったって意思は確認できますよね?生きている人間が示しているんだからね。でも、生まれてきたかった意思ってどうやって存在できるんですか?反出生主義は、生まれてきたくなかった人間が確実に存在することを根拠にしています。しかし、生まれてきたかった子供の意思という、謎の概念を持ってこられても、それが存在する証明をまずしてもらわないと。どこがブーメランになってるのでしょうか?そもそもこのツイートでは「意思能力がない存在」って表現をしている。これって、産まれてきてない存在のことでしょうけど、自分自身でまだ産まれてきていない存在は意思表示ができないって認めちゃってるじゃん!つまり、産まれてきていない子供には意思が存在しないということです。しかもこのツイートをした人は、産む、産まないの選択は自由であるべきともツイートしていました。でも、この人はすでに話したように、反出生主義に対する反論として、産まない場合にも子供の意思を無視していると言っています。産む、産まないという選択が自由ならば、産まないという選択で子供の意思を無視することは問題ないって解釈になりますけど?何でこんな反論をしたのでしょう?頭使いましょうよ。

 

出生ってのはどちらかと言えば、本能で行われている行為だと思う。つまり、理屈で考えて合理性などで導き出された行為ではなく、常識に沿って生きるしかできない人間が集合した結果、起きている現象だと思っています。一方で、反出生主義って、基本的には常識を疑う発想だから、基本的に理屈でしか存在していないのです。論理としての矛盾を突く発想の人が多いように思う。理屈以外で、感情的な根拠で主張している反出生主義の人もいるかもしれないけどね。そう考えると、出生主義者が、議論で勝てる余地は99.9パーないと思う。負けがあらかじめ決まっている試合なんですよ。だから、論破してもむなしさしかないのかもしれない。ネット上で検索すると反出生主義に関するページは割と多くあると思うが、これにアクセスしているのがどんな人間なのか?は気になります。反出生主義の人間ばかりでは、あまり意味がないのかもしれない。出生主義側において有利な点があるとすれば、数が多いことくらいで、それによって優位性を保つことができる状況以外で、彼らに味方する要素ってほぼないと思うのです。反出生主義者と出生主義者の代表を同人数集めて議論されたら、勝負にならないと思います。よほど特別な人がいれば状況は変わるかもしれんけど。それでも結局は彼らが反出生主義者を言い負かすのは無理だとは思いますが。

 

生誕の災厄

生誕の災厄

  • 作者:E.M.シオラン
  • 発売日: 1976/02/01
  • メディア: 単行本
 

 

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