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「痛快TVスカッとジャパン」が好きな人はいじめ加害者の素質があるよ

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「痛快TVスカッとジャパン」というテレビ番組があるけど、私は真面目に見たことはない。見たことはないが、家族と夕飯を食べているときに、これが流れていることが多く、耳に入ってきてしまうのです。だから、毎週ではないものの、その内容はなんとなく頭に入ってしまい、これがどういう番組か?は知っているつもりです。結論から言えば、このスカッとジャパンはいじめ加害者御用達番組だと思っています。これが面白いとか、好きな人って、マジでいじめ加害者の素質があると思う。私はこのスカッとジャパンが嫌いです。嫌いな要素は2つある。まず番組では、特定の人間を成敗するようなシーンがよくあるのだが、成敗している側がまともな人間に見えないということ。この番組は多くの人たちにとって、嫌な奴だなと感じるような人間を成敗するというのが1つの醍醐味になっていると思うけど、成敗する側もされる側も単なるバカ。おいおい、そんなガキみたいな理屈で自分の考えを正しいと思っているのか?wwwと呆れることもしばしばあるが、そんなガキみたいな理屈に対して言い返せない方はもっとバカだ。

 

もう1つの理由は、この番組で放送されている内容は、完全にいじめの構造にそっくりだということです。出演者も制作側も視聴者もいじめ加害者の素質があるんだろうなと、冷ややかな目で私は見ていますよ。この番組では新聞のテレビ欄とかに、「最低男」とか、そういう言葉が普通に踊っているし、番組内でそういうナレーションが入ることがある。最低男ってのは単なる一例であって、他にも同じような表現はいくつも使われているが、これは完全に悪口です。この番組は特定の気に入らない人間を集団リンチする構図となっており、世の中に特定の気に入らない人間それ自体に共感する人が多いゆえ、どんな悪口を言っても、それがスルーされるという性質になっています。犯罪者に対する罵詈雑言はまさにそれ。世の中で叩かれやすい人ほど、平気で悪口を多くの人が浴びせるのです。番組の内容も結局は同じようなものとなっており、特定の気に入らない人間に対して悪口を言ったり、差別したり、さっき言ったような謎の理屈を強要したりして、成敗(笑)をする状況になっているのです。

 

先日クチャラーの迷惑行為に関しての批判記事を書いたけど、この番組でも結局迷惑行為が悪とされている雰囲気がある。しかし、先日の記事でも書いたが、人は迷惑をかけないでは生きられないので、迷惑をかけることは不可抗力です。しかし、法律で決められた線引きとは別に、一般市民が独自の理屈(笑)に基づいて、迷惑行為の中でも許されるものとそうじゃないものを勝手に分けている人がいます。この番組でもそういうガキみたいな奴がたびたび見られるが、本当に自己中なんだねとしか思えない。この番組では自己中な人間を叩くことがあるが、そもそも自己中が悪い理由は本来ないですからね。自己中が悪いと思っている人は、自己中を勝手に慎めばいいと思うけど、自己中が悪いなんてどこにも書いてないですし、そもそも自己中な振る舞いをしてない人間なんていないと思うんですよ。これも同じで、許される自己中とそうじゃない自己中を恣意的に、都合よく決めてるんだよね。自己中を叩いてる人が1番自己中ですよ。自己中を悪いと思っているなら、その自己中をやめるのが先では?私は迷惑行為も自己中も悪いとは思っていないのでやめませんが、それを悪いと思っている人はやめるのが筋ですわな。やめる方法なんかないけどね。そもそも番組内で言われている迷惑行為って、ほとんどマナーの範囲内のものが多い。つまり、俺ルールの集合という感情論が根拠であると。感情論しか根拠にできないくらいに頭が悪いせいで、理屈に沿ってない的外れなことしか言えない状況は、明らかに迷惑行為なので慎んでもらえません?と、私なら煽るだろう。

 

つまり、迷惑行為や自己中な人間を叩いて正義面しているが、迷惑行為や自己中が本当に悪ならば、それを叩いている正義面してる人間も結局同じなんですよ。迷惑行為や自己中は全員に当てはまるものなのです。そこに気付かないって、相当バカなんだろうと思うけど。みんな自分を善人だと思い込んでいるわけですよ。自分が善人であるためには、自分とは相容れない考えを持つ人や言動をする人を悪だとしないといけないという考えが働いているのか?自分にとってむかつく存在、邪魔な存在を悪人だと見なす人は多い。自分を善人だと思い込んでいるその人も、結局悪人だと説明しようと思えばできるにもかかわらず。世の中で使われているような悪人の定義を当てはめれば、世の中の人間はみんな悪人ですよ。善人あっての悪人という概念なので、それは本当はおかしいんだけど。でも、世の中は相対的な見方ができない人が多いみたいだから、世の中全員悪人という発想に、私と同じような疑問を持つ人は少ないんじゃない?悪人と善人を分けたがる人間はまたさっきと同じで都合のいい線引きをしたがるんだろうね。

 

つまり、スカッとジャパンで放送されている内容というのは、集団リンチやいじめの構図そのもの、そしてバカな悪人が同じくバカな悪人を叩いて正義面している単なる恥さらしという2つの特徴があるということです。集団リンチやいじめの構図になっているというのは言うまでもないが、バカがバカを叩く状況ってのも、本来それが悪い行為であるとは説明ができないものの、自分たちが気に入らないからという理由で叩いているという意味では、いじめの構図と変わらない。私が聞いている限り、悪いと言える理由が感情論しか出てこないものがほとんどだと感じるから。そういう意味では、日本人が全体としてまともな頭をしているのであれば、こんな番組は作られないし、作られても、とっくに炎上して放送終了していると思うのだが、そうなっていないということは日本人はある程度こういう番組が好きなんだろう。それはつまり、日本人は集団リンチやいじめが大好物な民族であるということに他ならないと、私は思っています。いじめを否定する立場の人間ならば、こんな番組を楽しく見られるはずがないと思うのですが?

 

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