結婚は人生の墓場とも言われることがあります。個人的にはそれは正しいとしか思えない。私は結婚願望が全くないし、むしろ結婚というものを嫌悪している。そもそも結婚は不幸の始まりだと思うのだから、私には結婚願望が生まれないわけだが。結婚をして子供を産むとなれば、その不幸の度合いはさらに強まる。結婚をして子供を産んで家庭を築くというのが、幸せの理想とされている風潮はあるが、そんなものは思考停止状態の多くの人間が、世の中の多数派の人生こそが正しいという訳の分からない先入観に踊らされているだけにしか思えない。いわゆる同調欲求ですよ。多数派に従うことこそが幸せなんだと思い込まされている。この状況のどこが幸せなの?と私は思うのです。結婚をするという時点で、そもそも世の中の多数派に寄り添って生きたいという願望が見える。その時点で、その人は世の中に「普通」に固執しているのだから、普通からそれている部分に不幸を感じる。つまり、結婚をしたい、子どもを産んで育てたいという姿勢が見えた時点で、その人の思考は不幸のスパイラルにはまっているのだ。分かりやすく言えば、向上心を持っているがゆえに、その人は満足を得ようと常に行動するから、満足を得られなければ不幸を感じるし、結果的に満足を得られたとしても、満足を得るために常に多くの手間をかけないといけない、努力を続けないといけない。
そこが私が結婚すると不幸の始まりと考えるの1つの理由である。結婚したいという願望を持っている状態がすでに不幸なのだ。向上心は不幸の産物だと思っていますからね。結婚をしたいという向上心もまさに不幸の始まりなのだ。そのうえで結婚をするとどうなるか?好きな人への愛情は基本的には薄れる。付き合う前の状態と付き合った後の状態で、どっちが彼女、彼氏への愛情が高いか?と言えば、基本的には付き合う前だろう。付き合った後は慣れが生じるので、付き合う前に感じていたドキドキ感のようなものは感じづらくなる。この人と一緒にいるのが当たり前の状況が続くので、日常になっている時点で愛情は薄まる。だから、別れる人がいるわけです。愛情が薄まらなかったら、別れる、離婚をするケースなんか1組たりとも生まれないと思うのです。もちろん、別れていない、離婚をしていないカップルの中にも、愛情が大分薄れているケースがあるはずで、世間体のために、子どものために離婚をしないケースなども多々あるはず。好きだった人が好きじゃなくなる。というのは、どう考えても不幸だと思うのだ。祭りの当日よりも祭りの準備をしている方が楽しいみたいな話もあるけれども、好きな人を手に入れた後よりも、好きな人を好きだと思っている状況の方が、私は幸せだと思うのですよね。
さらに言えば、結婚をすると明らかに自分の負担が増えます。結婚が人生の墓場だと思える理由にはここが実は大きい。独身であれば、自分1人を養う収入さえあれば良い。極端な話で言えば、生活保護でも良いわけですよ。でも、結婚をしていると生活保護での生活は事実上厳しい。なぜならば、世間体の問題があるし、生活保護の収入で家族を養えるか?という問題もある。この選択肢がとれない。仮に普通に働いて収入を得るにしても、独身のときと比べて得ないといけない収入の最低ラインは増えるだろう。子どもがいたら尚更だ。独身だったら年収300万円くらいあれば全然余裕で暮らせるだろうが、結婚していて子供がいたらかなりカツカツだと思います。結婚した人間は独身の人間と比べて、間違いなく社畜化し、過労死のリスクが増えると思う。結婚をしたら多くは子どもを産むのだろうから、結婚をすると自分自身の負担は間違いなく増える。特に男性の場合は特にそうだ。さらに言えば、結婚をすると不安が増えるんですよね。相手が浮気しないか?自分に他に好きな人ができないか?仲が悪くなるんじゃないか?子どもが危険な目に遭わないか?ちゃんとまともに育つか?など、私が結婚した後の状況を想像したら、不安だらけです。だから、私にとって結婚というのは不幸になることと同義なのです。安息な毎日を送るには、何も変わらないのが1番で、結婚や子供を産むという変化は新たな不安を意図的に作っている状況に近い。結婚をすると不幸になるということが言えると思うが、その中身は結婚相手への愛情が薄れる、お金がかかり、手間もかかり、不安も増える。良いことは何なんだろう?と思うのです。強いて言えば、世間体ですよ。ただ、世間体を気にしている時点で、生き方に制限が加わるわけだから、その時点で不幸だと思いますけどね。私みたいに平日の昼間から私服で外を歩くとかできないでしょうし、実家暮らしもしづらいでしょうね。実家暮らしができる人とできない人では、稼がないといけない収入の最低ラインが変わるわけだから、この手段がとれる、とれないの差は大きいですよ。
結婚をすると人生の終わりとまではいかないとしても、人生においてプラスに働いている部分がほとんどない気がするのです。結婚は人生の終わりと実感している人もいるみたいで、その人がじゃあ何で結婚前にそれに気付けなかったのか?といえば、洗脳による同調欲求を持ってしまったためでしょう。みんなと同じ生き方をすること正しいのだという学校での幼いころからの洗脳によって、結婚は人生の終わりではなく、むしろ幸せな理想的な状況なんだと思い込まされている。結婚が理想の幸せな生き方であると思い込んでいる人間にとってみれば、それが実現している状況は、確かに幸せと思えるかもしれない。途中で結婚は不幸になるということに気付く人もいるみたいだけど。仮にそれに気付かない人がいたとしても、それは錯覚にしか思えないのです。中身を見ると幸せの要素はそんなにないのだが、そこまで考えないで、結婚=幸せという定義しか頭の中にないまま生活している人が多くて、それは世間に騙されている状態とも言えるだろうか?正確に言えば、国がそのような風潮を作った、国に利用されている状況と同じ気がしてきます。働くのが偉いとか思っている人もいると思うんだけど、まさにこれと同じ。そういう風潮を作って、良いように利用されているだけの気がします。
結婚は不幸の始まりだという認識がある人からすれば、結婚願望は持てないでしょう。ただでさえ現在は経済的な問題から結婚できないと考えている人が増えている。それはお互いにとって、生まれてくる子供にとって不幸だからという認識なんでしょう。つまり、暮らしが充実しないだろうというビジョンからそういう結婚しないという選択をとるケースがあるわけだが、暮らしが充実しない可能性は他にもあるわけですから。男性にとっては、背負うプレッシャーが増えて、今まで以上に仕事を頑張らないといけない、社畜化する可能性は高まります。自分以外に守らないといけない人間ができると、その人のために生きないといけない=自分の時間を犠牲にしないといけないわけだが、それが幸せな状況には到底思えないのですよね。結婚は不幸の始まりという考えには、結婚をした時点でこういった生き方をほぼ全員が強いられるという部分が含まれていると思います。結婚は人生の墓場という言葉が、私はよく理解できてしまうのです。
実際、「夫の6割が「結婚は不幸」!?何がそんなに不満なのか聞いてみた | 女子SPA!」では、既婚男性の63%が結婚すると不幸になると回答しているわけです。6割強の人間が不幸になっているという一応のデータがあるのだが、結婚をしようとする男性は常に大量にいる。昔よりは減ったとは思うけど。自分は不幸にならない自信があるのか?知らないが、データから言えば結婚をするのは男性にとっては損する確率が高いと言えてしまうわけです。歴史に学ぶことができる人ならば、結婚するのは損する確率が高いと言う判断ができるのでしょう。それに結婚をしても子供を産まない夫婦が増えているという理由の中には、こんな時代に生まれる子供がかわいそうという意見が結構あるようなのだが、私はこれはその通りにしか思えない。まさに私がこの日本で今生きている状況が幸せか?といえば、別に幸せとは思えないです。不幸とも思わないけど。というか、人間は向上心を持ってしまう生き物なので、どの時代に、どの国に生まれても不幸な人は不幸ですよ。重要なのは場所や時代ではなく、発想の仕方です。私みたいに向上心を捨てつつある人間からすれば、不幸は感じづらいのです。その代わり幸せも感じづらいかな?幸せを感じづらいっていうか、満足した生活がただ続くだけなので。それが普通になっているので、傍から見れば幸せそうに見える生き方が、本人にとっては普通の生き方にしかなっていないとでも言えるだろうか?普通の生き方に満足しているので、別に不満がないという意味では幸せとも言えるかもしれないがね。
結婚や出産というのは今までの生き方の根本を変える出来事であり、その変化が生む状況は基本的に同調欲求による満足感の瞬間的な上昇であると言えます。結婚したら、子どもが生まれたら幸せだろうなというのは、想像の中にはあるものの、それは実現していない瞬間だから思い描けることなのですよ。手に入れてないから、慣れが生じてないから、そのように思えるだけであって、実際にそういう日常を手に入れたり、慣れが生じたら、結婚をした、子どもを産んだ直後に感じていた満足感のピークはどんどん下がり続ける。その結果が、6割強の不幸な人間を生んでいるという現状なのです。結婚は人生の墓場という言い方が適当か?はともかく、結婚をすると不幸に向かってまっしぐらな人は実際いると思います。結婚した後の個人の感覚の部分は人によって違うので、例外も大いにあるとは思うが、結婚前に抱いていた満足感の高い生活が、結婚後も同じように継続するんあんてありえないと思った方が良いでしょう。結婚に対する満足のピークは結婚をしたいという欲求を持って、それが実現できると決まった瞬間であり、結婚生活が実際に始まってからはどんどん下がり続けます。これは結婚だけじゃなく、人間が手に入れようとするもの全てに言えることではあるが。結婚は不幸の始まりというのはその中の1つの例でしかないが、現実を踏まえると私は正しいよなと思えてしまうのです。

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)
- 作者: 姫野カオルコ
- 出版社/メーカー: 集英社
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