CMとかで炎上したりするのが最近の流行りなのか?よく分からないけど、私に言わせれば、なんでこんなフィクションにマジレスするのかな?って不思議でしょうがない。炎上騒動が起きると気持ち悪いと評する人も一定程度は出てきて、炎上に対するクレームが発生するみたいな光景も最近では珍しくない。そして、今日あるブログで見たのだが、牛乳石鹸のCMが炎上したらしい。炎上の内容はCMの内容が多くの視聴者に受け入れられなかったからだろう。それはそうなんだろうけど、それで炎上する意味がよく分からない。CMに文句を言う人の気持ちが私は全く理解できないんですよね。その文句の内容が仮にある程度妥当性があるとしてもですよ?だって、フィクションじゃん!ってものに対して、なぜマジレスをするのか?が私は全く理解できない。結果として、このCMは炎上によって多くの人に視聴されることになったのだろう。私もこの騒動がなければ、わざわざそのCMを探してみようとも思わなかったから。だから、ある意味多くの人に観られたという意味では、CMの役割の1つは達成されている。で、話を戻すが、炎上はなぜ起きるのか?と言えば、炎上を起こす原因となるものがまず存在しているわけだが、当然ながら炎上を起こす側の原因も存在している。どっちが悪いのか?というのは、私には判断できないが、仮にCMを作った側に何らかの問題があったとしても、それはそのままにしておいた方が良いのになー。と思うんですよ。
フィクションにマジレスしている人たちは、小説とか、ドラマの殺人とかに対してもいちいち文句を言っているんですかね?っていう疑問もあるんだけど、フィクションなんだから放っておけば良いのに。というのが個人的な感想なわけですよ。直接の被害者とかは誰もいないのだから。で、問題なのはこういうCMが炎上して、それによって会社の売り上げが伸びる場合は良いですよ。でも、CMが放送されなくなるってことがあるわけじゃないですか?この場合、どういうことになるか?っていうと、その会社の収益にもろに影響が出ますよね。CMを流して得られたはずの売り上げがこぞって得られなくなる。CMへのコストがかかったはいいが、肝心の売り上げは全く伸びない。これが続くとどうなりますか?会社がどんどんブラック化してきますよね。かかった費用をどこか回収しないといけないですから。また、別の言い方をすると、斬新な内容のCMっていうのは、どうしても批判の的になりやすい。炎上したときには文句は正義感から出ているんだろうけど、その正義感を振りかざした結果、どんどんブラック企業が増えやすくなるという構造が出来上がるのです。先ほど挙げた牛乳石鹸のCMも内容自体は他ではあまり見られないものだと思います。逆に小説やドラマの中でも殺人なんていうのは見慣れた光景なので、クレームは来ないと。かなり分かりやすい傾向になっていますよね。
逆にあのCMが他の会社がすでにやっているような手法、内容と同じようなものとして放送したならば、クレームなんかなかっただろうし、炎上もしなかったと思います。一種の同調圧力とも言うべきか?斬新なCMっていうのは、それによって他社と差別化をすることができるわけだが、そういうCMにクレームが集中しやすいという傾向が実際にある。そして、そういう状況が続けば、真新しいCMなんか作られることがなくなり、よくある感じのCMにしかならならない。他社と差別化ができないから、話題になることも少ない。これがCMじゃなくて具体的な事業だったら顕著に会社の利益に関係してきます。事業単位でもクレームによって中止になったりすることはありますが、他社と差別化できるような事業は、それだけ多くの利用者、購入者を呼べる可能性があるのだが、そういうものがクレームによって炎上し、中止になったりすると、得られたはずの利益が得られない。しかし、問題はそれだけではない。他社がやらないような斬新な事業を打ち出すことがしづらくなるわけ。そういうのに消極的になりますよ。企業は他社がやらないような事業をやると、またクレームで炎上するかもしれないと考えますからね。そうなるとどうなるか?他社がやらないような事業は行いづらくなりますから、他社の後追い事業しかできなくなります。そして、他社がやっているような事業はすでに他社というライバルがいくつも存在している状況なので、コスト切り詰め以外でお客さんを呼べる余地が少ない。結果、社員の給料削減や長時間労働以外で利益を出すことが難しくなるわけです。
クレームからの炎上がブラック企業をどんどん生み出す構造は少なからずあると思います。だから、正義感による炎上は社会にとってマイナスの影響も大きいと思います。CMや事業が中止になると、それまでにかかったコストが会社の首を絞めることになるだけではなくて、こういった社会全体の構造そのものがブラック化していきやすくなると思うのです。でも、クレームがきたくらいでCMとかを放送中止にする企業の方も敏感すぎやしないか?とも思いますけどね。炎上がなぜ起きるのか?といえば、そういう正義感を持っている人多くて、実際に企業にクレームをぶつけることにより、企業が敏感に反応してしまうからなんだけど、CMにしても、事業にしても、世の中の誰1人を不快にしないものなんか作ることは無理だと思うんですよ。それは生き方ですらそうだと思う。1人の人間が、一生のうちに誰1人に不快感を与えずに生きることは厳しいと思うのです。だから、そういったところに理解を及ぼしてもらいたいと思います。だから、炎上から企業のブラック化が進むのは多くは歓迎できないと思うので、そういう部分まで予測をして、消費者側は不快感を覚えてもそれはしょうがないと思うこと、企業側はクレームに敏感に反応しすぎない耐性をそれぞれ作ることが大切なんじゃないか?と思いますけどね。正義感によるクレームや炎上は社会全体を悪い方向に誘う可能性があると思うので、そこは理解してもらいたいと思います。
こういうCMとかの炎上騒動は気持ち悪いと表現している人もいるので、クレームを言われる原因を作った側ではなくて、クレームを言う側の人間に対して批判をする人もたくさんいるわけですよ。そういう事実を見れば、企業がCMや事業を中止しないといけない必要性なんか少ないと思うんですけどね。だから、ブラック企業が生まれる構造としては、企業側にも問題はあると感じるのです。クレーマーに対するクレーマーみたいな表現も最近はあります。CMとかを批判して炎上する光景を見て、炎上させている人たちをくだらない評する意見も実際にネットでは見つかりますから、そういう事実を企業側はもっと認識すべきだと思うんですよ。実際クレームを言っている人間はほんの一部だと思うのですが、その一部の人たちの意見を優先して良いCMや良い商品などが世の中から消えていく可能性があるわけです。実際、過去に放送中止になったCMの理由とかを調べると、え・・・?と思うものが結構多いですよ。それがくだらないと言えるか?は別として、これくらい良いんじゃないの?個人的には思うものもあれば、冒頭でも言ったけど、フィクションであるCMにマジレスをしてどうするの?と思う面もあるのです。
最近はクレームを入れた団体とかが特定されたりして、そっちが炎上したりすることもあるみたいで、炎上の在り方も変わってきているのかな?と思います。個人的にはこういう炎上やクレームは社会のブラック化を招く一因になると思っているから控えてもらいたいのだが、文句を言いたくなる人の気持ち自体は全く理解できなくはないので、衝動的にクレームを言ってしまう人が出るのもまたしょうがないことと思うしかないのかな?とも思えてきます。人間には感情があるので、善悪という問題では語れない部分をどうしても考慮しないといけないときがあるのでしょう。炎上を起こす側の人と気持ち悪いと批判する人間が共存しているのが、今の社会なわけだが、炎上はくだらないと評する人がいる一方で、そのクレームは正義感からやっているという人もいるので、単に価値観の違いというほかないのだろうけど、社会のブラック化は基本的に多くが避けたいと思っているもので、価値観は共通していると思いますから、そこを理解してくれる人に増えてもらいたいのです。
炎上はなぜ起きるのか?の原因の分析もそうだが、それが起きた後、社会はどうなっていくのか?どう変貌していくのか?の部分まで分析することも大切だと思います。斬新な内容、一般的に不快感を誘発する可能性があるような内容のCMや事業を社会が受け入れられるような土壌があれば、ブラック企業は少しでも減っていく可能性があるかもしれないです。ただ、企業は消費者に気に入られないといけないから、消費者の言うことを聞かざるを得ない部分もあるし、消費者もよりいいものを作ってくれという要望は当然あるだろう。その仕組みが存在する以上は、企業が消費者のご機嫌を窺うという部分はなくならないのだろうが、その仕組みがなぜ存在するか?と言えば、日本が資本主義社会だから。消費者の意向を無視していれば、他社にお客さんをとられてしまうので、消費者の要望に合わせないといけない面はある。結局、根本の原因を突き詰めれば、日本が資本主義社会なのがこの問題の犯人という言い方もできるかもしれません。

対論 「炎上」日本のメカニズム (文春新書)
- 作者: 佐藤健志,藤井聡
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/06/20
- メディア: 単行本
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