幸せになりたいと思う人は多くいるが、幸せという定義はどうもかなり狭い範囲で決められてしまっている感があります。幸せという言葉に本来定義はほとんどないと思う。それぞれの感じ方の問題ではないか?と思うのだが、人間が感じる幸せというのは、だいたいこれとか、これと言えるものであることが多い。代表的なのは何だろうか?仕事やお金だろうか?自分の理想とするような、社会的に評価されているような仕事をすることやお金をたくさん持つことが幸せと捉えている人、それを実際に目指している人は多くいるように思います。しかし、そういった幸せを掴むのは現実的に難しい。難易度が高いです。それはどうしてか?その理由はさっき言った通りです。みんなが目指しているものだからです。ある意味、競合しているわけです。就きたいと思える仕事やお金っていうのはある種限りがあるもので、競合相手が多くいれば、それを掴める可能性は低い。みんなが目指す幸せを自分も目指すと、結果幸せになれない人が増えてしまうのです。私はこの記事を書いた後で気付いたんだけど、あの西村博之氏が全く同じこと言ってたんですよ。彼は例えとして、世間で美人扱いされている人よりもブサイク扱いされている人を好きになった方が幸せになれるとしている。そういう風に思える人間は幸せになれる確率が上がると。理由は競争率が低いからということらしい。
だから、幸せになりたいと思うのならば、求める幸せの内容を変えた方が良いとも言える。変えられるならばね。例えば、ミニマリストという人たちがいる。彼らは一見するとあまり幸せそうに見えないかもしれない。しかし、それは幸せという定義に関して多数派が持っているものを基準に見た場合の話です。彼らにとっての幸せの定義は多数派とは違うでしょう。彼らは収入も少ない人が多いし、消費も少ない人が多い。そして、家は狭いことも多いし、所有するモノの数も少ない。世の中で一般的に言われている幸せな人たちとはまったく相容れない層かもしれない。少なくとも仕事やお金という部分を見れば、世間一般的な幸せな人たちの像からは乖離しているケースが多いかもしれないのです。しかし、ミニマリストの人たちは恐らく自らその道を選んでいるのではないか?と思う。好きでなっているって話ですよね。彼らはある意味、常識的な幸せという概念を自分の心の中で覆した人たちです。自分の中の幸せという概念を常識と逸れるものとして捉えると、単純に競合相手がいません。結果、幸せを掴むのが容易なんです。
そういった意味で、ミニマリストってすごい合理的な生き方だなと思う。幸せになることが人生の目標と仮にしておくとすると、彼らはその人生の目標を達成するために特に難易度の低い手段を選んでいるとも見れる。彼らがそういう動機でミニマリストになっているか?どうかは分からないが。しかし、例えば、ニートになりたいって人がいる。ニートにだけはなりたくないと思っている人も世の中にはたくさんいると思うが、逆にニートになりたいと思っている人もいるし、それを実際にやっている人もいるわけだ。ニートになるっていうのは、自分の匙加減のみでどうにでもなる(なった後の生活費をどうするか?という問題もあるが)もので、達成が割と容易だったりする。これも競合相手が少ない。競合相手が多くなると(ニートが多くなると)世の中が回らなくなるから、ニートになって問題ない生活を送るためには競合がいない方が望ましい。ニートになりたくない人が多くいる一方で、働いて社会的なステータスを得て、金持ちになってという目標よりも、ニートになるほうが圧倒的に簡単だと思う。実際にニートになって幸せな生活を満喫している人もいるだろう。幸せの概念が常識から逸れた人というのは、本当に幸せになれる確率が高まるのだ。
人間が幸せになるには、実はビジネスと同じような考え方をする必要があるのではないか?みんなが追い求めるような幸せは競合が多く、掴める可能性が極めて低くなる。幸せを別のモノに見出せれば、それだけ競合が減り、幸せを掴める可能性がぐんと上がる。幸せになりたいと思っている人は、何が自分にとって幸せか?を考えると同時に、どういった幸せならば掴めそうか?を考えてみると良いかもしれない。幸せと思えるモノはいろいろなものが考えられると思います。よくあるのは仕事やお金だし、あとは結婚とかもそうなのかな?しかし、これらって難易度がとても高いんですよ。幸せになるためには幸せになる確率を上げることが重要で、それは幸せなりやすいものを自分にとっての幸せに思えるか?どうかにかかっている。仕事やお金において自分は幸せだと感じられる人間はあまり多くないかもしれない。それは誰もが気付いていると思うんですよ。競合相手が多すぎるからです。自分は他人と違うところに幸せを見出せるか?実際に幸せになれるか?どうかはどこに懸かっているのではないでしょうか?

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