集団討論では反対意見を言うときにはすごい気を遣う。結果的に相手の意見を否定することになるからだ。集団討論みたいな場では論破するのはあまりよくないと言われている。論破の全てが悪いとは個人的には思わないが、協調性に欠けるという行動は避けるように言われることが多いのではないか?と思うのです。でも、論破ってそんなに悪いですか?論破の仕方にもよると思いますが、きつく言ってしまうと、協調性に欠けると判断されて、論破した内容がいくら正しくても落ちることがあると言われるが、それってすごい矛盾している気がするんですよ。というのも、上司が部下に対して怒ることがあると思うんですけど、これって協調性の欠如じゃないのでしょうか?これって論破以上のものですよね。立場の違いというものがあるから、口調がかなりきつくなる場合もあると思うんですけど、言っている内容が正しくても、怒られた部下は良い気分ではないはず。場合によっては上司を逆恨みするようなケースもあるでしょう。その後、その上司と部下の関係を考えると、上司の部下に対する叱責は協調性のある行動と評価できないと思うんですよね。上司が部下を叱るっていうのは、上司の部下の言動に対する反対意見と同じなわけですからね。集団討論で反対意見を言うのに気を遣うならば、上司も部下に対してもっと気を遣うべきな気もしますけどね。少なくとも、集団討論で論破するのがNGとされているなら尚更です。
上司が部下を叱責するのは間違っていることを間違っていると気付かせるためじゃないですか?集団討論だって、明らかに間違いだと自分が思っていることを指摘して、相手を論破したって良いと思うんですけどね。それがダメならば上司が部下を叱るのもダメじゃないですか?と思います。私自身もこの葛藤で悩んだことがあるから尚更なんです。私は何年か前に某企業で集団討論に参加したことがあります。そのときには都会と田舎に住むならどっちが良いか?みたいなテーマで話し合っていて、都会と田舎の良いところ、悪いところをまずはたくさん挙げてみようみたいな流れになっていました。私はそれが集団討論の初体験だったので、上手く話せなかったのです。話せなかったというか、話すことはあったのに、集団討論になると発言する勇気が持てないという状態だったのです。それはどうしてか?というと、やっぱり1つは相手を否定してはいけないという部分が脳裏にあったからです。その都会と田舎の良いところと悪いところを挙げていく中で、明らかにおかしいものがいくつか挙がっているのに気付いたわけです。そこを集団討論で反対意見として指摘しようか?悩みました。うろ覚えなんですけど、1つ挙げるとすると、田舎の悪いところで、人が少なくて静かとか部分というものが挙がっていて、これって田舎の特徴ではあるけど、悪いこととは限らないなと感じたのです。その集団討論は東京の企業で、基本的に私も含めて参加していたのは恐らく都会の人間じゃないか?と思います。
都会での生活を続けていると、それが普通に感じてしまうせいか、人が少ないとか、静かというのは違和感を覚えるのかもしれない。だから、それは悪い部分なんだと捉えたのではないか?と推測しますが、冷静になって考えてみると、人が少ない方が、静かなほうが好きな人もいるんじゃないの?と思いますし、人が少ない方が、静かな方がメリットもありますよね。例えば、都会は空気が汚いとか、それは明らかな都会の悪いところと言える気がするんですけど、人が少なくて静かなところは魅力に感じるケースもあることから、そこはおかしいんじゃないですか?みたいな指摘をしようと思っていたが、否定するのはマズイのか?という葛藤と悩みながら時間が過ぎていき、気付いたら討論の時間が終わっていました。で、討論が終わると会社の人事の人が総評みたいなのを述べていて、その中で私が思っていたことと全く同じことを指摘していました。ああ・・・言えば良かったのかな?と後悔をしたわけですが、私自身、集団討論の難しさを実感しました。論理的な考え方とかもそうだけど、言う勇気や発言する勇気っていうのが1番難しいかな?と感じました。私が指摘していれば、相手は反論できなかった可能性があるので、それは集団討論において論破になってしまうんじゃないか?相手を否定することになるのではないか?それはやってはいけないんじゃないか?という葛藤がありましたよ。私自身はそういう論破が間違っているとは思わないが、採用試験として受けているので、会社の人間がどう考えているか?という部分まで汲まないといけないわけです。
自分がいくら正しいと思ってやったことでも、会社の考える正しさで採用試験の合否は決まるので、そこも難しいです。集団討論で相手を論破してはいけないというルールはないです。そういうのは避けたほうが良いという意見が中にはあるというだけなので、会社は実際どう考えているのか?は分かりません。だから、論破しても問題ないケースもあるでしょう。会社の人間から見て、明らかにおかしなことを言っている人がいて、別の人がその人にそこを指摘したならば、逆に評価が上がるかもしれないです。集団討論で間違いを否定してはいけないとかになると、さっきの上司が部下に対して間違いを指摘して怒るのはなぜ良いのか?という部分が説明がつきませんから、論破の全てを会社がNGとしているとは思いません。討論なので、みんなが好き勝手に発言しているだけならば結論に至りませんから、それぞれの意見を検討してみる、吟味してみる必要性は絶対にあると思うんですよ。だから、集団討論では誰かに対する反対意見になることもしょうがないですし、否定になってしまうのもしょうがないと思います。それを恐れていると、何も言えなくなってしまうのです。より良い結論に至るためには、集団討論で否定することになってしまうのもやむを得ないと思います。集団討論では反対意見や否定はつきものというか、そういったものがないとより良い議論にならないでしょう。だから、集団討論に受かるにはそういった意見を発言する勇気も必要かもしれません。いう勇気っていうのは集団討論では欠かせないでしょう。ただ、言い方には気をつけましょうということです。
集団討論に関する解説本というのはあまり多くないですけど、以下の本なんかは使える可能性があります。集団面接と集団討論について両方解説している本になりますが、本書は集団討論については、いかに事前の対策が大切か?を説明していて、そのためにすべき対策を書いてくれています。集団討論を控えた段階で前日までにすべきこと、当日の控え室で注意すること、そして集団討論の本番でどう振舞っていくか?など、トータルで集団討論に受かるためのコツや対策の仕方が書かれているので、これから集団討論を受けていく人、これから初めてという人にとっては特に参考になる一冊ではないでしょうか?本書は集団討論の試験は本当に独特で対策なしではまず受からないと書かれていますが、私も実際に集団討論を体感してみてそれは実感しました。対策を特にやらないで挑むと、全然喋れないです。たまにすごい有能な就活生がいますけど、そういう人くらいですよ。対策しないで受かるのは。したがって、集団討論に受かるには対策をするのは大前提だと思ってほしいと思います。そのときに本書が使える可能性がありますし、あとは何回も経験して集団討論に慣れていくことが必要になります。そうすればいずれは通過率がかなり高くなるところまでいけるのではないでしょうか?

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