就職しないで、ブロガーになった人のBlog

就職して雇われてお金を稼ぐという従来の働き方にとらわれない、未来の生き方を模索していきましょう。

未成年飲酒の慶應のミスコン中止で浮上する大学側がとらせた連帯責任のせこさの問題

【スポンサードリンク】

慶應義塾大学のミスコンを主催していた広告学研究会での懇親会で未成年者による飲酒が発覚し、それによって大学側が同会に解散命令を出し、ミスコンが中止になったという事件がありました。慶應の不祥事によるミスコンの中止の各所への影響は大きそうですが、ミスコンに参加する予定だったファイナリストたちは戸惑いや怒りがこみ上げてきているそうで、ちょっとかわいそうなきもするが、正直この広告学研究会を恨むのは筋違いだと思いますけどね。慶應のサークルの不祥事によるミスコンの中止は、結局のところ、自分たちでミスコンを主催する力がないから、そういった会に頼らざるを得ないのだから、その会の匙加減でミスコンそのものがなくなったりする可能性はある。せいぜいこのために費やしてきた時間を返せ!くらいは言われてもしょうがないかもしれないが、ミスコンへの参加者自らが主催しないと、こういうこともあるということでしょう。有名人のそっくりさんとして活動していた人が、その有名人が逮捕されたことにより、活動ができなくなり、仕事に支障が出るようなことがあるが、それと同じようなことのように思います。そういう事態が嫌ならば、自分の力に頼ってやるべきとなる。ただ、個人的に疑問なのは大学側の対応なんですよ。個人的にはミスコンには興味がないので、ミスコンが中止になって残念という気持ちはないけど、参加者にしてみれば非常に可哀相だなと思う。大学側から解散命令が出たということは、それに従わないで活動をしていると、当該同好会に所属する学生が大学から除籍されたりする可能性もあるから、そんなリスクのある行為はできない。結局、広告学研究会の人たちは納得してないかもしれないが、その解散命令に従うほかないのだ。

 

ただ、大学側がこの慶應の広告学研究会に解散命令を出した理由がよく分からないのです。結局、連帯責任に近い形をとらされたということ。つまり、未成年者の飲酒があったことで、メンバー全員がそれを防ぐための努力をしなかったということが大学は問題視しているみたいです。しかし、こういう理屈はよく使われるんだけど、すげーおかしいと思うのです。そもそも未成年者で飲酒をした本人はまず悪いとしよう。しかし、その同じ広告学研究会にいた人がなぜ同じように悪いと言われるのか?同じ会に所属していた人間はみんなその責任をかぶらないといけないのが連帯責任になる。大学側は日頃から指導が行われておらず、団体の体質、運営が極めて不適切であることは明白という理由から、連帯責任による解散を命じたわけだが、この理屈を大学側が主張してしまうと、結局大学側にも落ち度があるって話になりますけどね。というのも、当然慶應義塾大学もサークル自体は容認しているわけで、その管理責任があると思うんですよ。サークルや同好会の一部のメンバーが起こした不祥事の責任を当該メンバーの全員がかぶらないといけないならば、それも会の管理責任を問われたわけだ。

 

じゃあ、大学側の管理責任はどうなのか?ということです。広告学研究会で日頃から適切な指導などが行われていなかったから問題が起きた。指導を怠った会のメンバー全員に責任があるとするならば、そういったサークルへの指導を大学側はきちんとしていたのか?サークルを公認すれば、未成年者の飲酒が行われる可能性があることなんて誰だって想像がつく。想像がつくからこそ、サークルにそういう指導をするように命じていたわけですよね。それが不十分だったからこそ問題が起きた。そうなると、元をただせば大学側のサークルに対する、「未成年飲酒に対する指導」に関する指導は十分だったの?不十分だからこそ、サークルのそういった指導が行われなかったんじゃないの?サークルのメンバーの管理責任をサークル自体に問わせるならば、そのサークルを束ねている大学側の管理責任はどうなる?連帯責任を取らせるっていうのは、結局ここの矛盾がどうしても生まれると思うんですよね。サークルが全部悪いと言ってしまっているようで、サークルを容認している大学側の責任を誰も追及しないのはすげー腑に落ちない。慶應義塾大学はそんな不祥事を起こすようなサークルの存在を容認していたわけですからね?

 

実際、大学側やサークル側が未成年者の飲酒を予防するために努力は出来ても、結果防げるか?どうかは別問題です。だから、こういう事件が起きてもその責任を、不祥事を起こした本人以外に背負わせるのは正直おかしいと思う。つまり、私は連帯責任否定派なので、未成年者の飲酒があったとしたら、当該サークルや同好会のメンバーが積極的に飲ませたりしない限りは、未成年者本人が悪いで終わりで良いと思うんですけどね。周りの人間に責任を負わせるならば、その学生を指導する立場にある大学側が何の責任も負わない、ペナルティがない、誰かが辞任したり、処分を受けたりっていうのがないっていうのは不自然だと思います。未成年者の飲酒でサークルまでもが悪いという理屈を通すならば、同じ理屈で大学側も悪いという結論にしてもらわないとすげーせこい感じがする。それが嫌ならば、大学側がサークルや同好会の組織を禁じるべきではないか?と思う。そんなことをすると、間違いなく新規で入ってくる受験生に影響がある。サークルや同好会が一切ないような大学に入りたいと思うか?という部分を考えると経営に影響が出るはず。それが理由か?は分からないが、大学としてもサークルなどを一切禁止にするようなこともしづらい。ただ、サークルがあればそれだけ未成年者の飲酒を含んだ問題が起きるなんてことは想像がつくわけだから、それがそんなに問題で、かつ監視が行き届かないならば最初から一切禁止にすれば良いと思うんだけど。サークルの存在は認めるが、未成年者の飲酒は認めないというのは、飲酒運転は危ないけど、飲酒をしていなければ車の運転はOK(飲酒をしていなくても車の運転は当然危ない)と言っているようなもので、説得力がない気がする。危険が理由で飲酒運転を否定するならば、通常の運転も当然危ないのに、こっちは肯定するのはなぜ?となる。危険が顕在化する確率が低ければ問題ないということなのだろうか?大学側の姿勢はそういう部分を感じますけど。サークルや同好会に連帯責任は負わせるが、その責任を大学側は別にとらないっていうのならば、結局同じことにしか思えないのです。

 

大学側はミスコンの中止命令までは出していないみたいだから、どこかが引き継げばミスコン自体の開催は出来るんじゃないか?と思うんだけど、後味悪い感じになったからどこもやらないのかな?ただ、広告学研究会の解散を命じたってあるけど、今後この会は結成されない(できない)のですか?そうなると、来年以降の慶應のミスコンもどうなるのか?そこも気になる。2016年の慶應のミスコンは中止になっても、零年以降もミスコンはどうなるのか?別の同好会が結成されて、そこが主催したりするのか?それとも来年以降も慶應のミスコンは中止というか、開催されないのか?そこも気になるところではあるが、慶應のミスコンの人たちは正直言って、恨むならば大学側だと思いますよ。やり方がせこいですよ。未成年者の飲酒の責任をそもそも同じサークルのメンバーがとらないといけないということ自体がそもそも謎なんです。日頃から指導がなされていないというが、何でサークルがやらないといけないのよ?そこが疑問なんですよね。小学生相手とかじゃないのだから、その飲酒した本人も自分が酒を飲んではいけないことくらいは自身で分かるはずでしょう。そこで周りの人間がそれを防ぐ努力をしないといけないのならば、その防ぐ努力をさせる努力を大学側はどこまでしていたの?その部分を私は追及するべきだと思いますけど。サークルにはそれを防ぐ努力を課すが、大学側は何もしないというのはすげー自分勝手な理屈に思えてくる。サークル側の指導がそんなに重要ならば、サークルが指導を日頃からちゃんとやっているのか?どうかの監視は大学側はちゃんとやっていたのかね?やってないと思うし、実際やれないでしょう。それはサークルにも言えると思うんですよ。ウソつかれたら分からないし、未成年が飲酒をしていたとしても、懇親会の場で気付ける人間が一部しかいないわけじゃないですか?それにその懇親会に参加していない人間もいるはずなんですよね。だから、そもそもサークルなどが存在している時点で防ぐ努力をしていたとしても防ぐことは非現実的だし、本当に防ぐ努力をしていなかったのか?不十分だったのか?というのも大学側の主観的な判断なんだろうから、そこも怪しいですけどね。

 

それに結局、大学側が広告学研究会に対して、日頃から適切な指導が行われていなかったという発言をした時点で、大学側がそんなサークルを日頃から何の対策もせずに放置していたってことが明らかになったわけですよね。こうやって慶應のサークルで未成年者の飲酒の不祥事が起きて初めて、大学側がサークルの指導の不十分さを指摘したならば、それまで何の問題も発見できなかった(問題を発見するための努力をしてこなかった、または不十分だった)と、大学側が自ら認めていることになります。結局未成年者の飲酒が高確率が起きる状況を放置してきたわけじゃないですか?結局、やっていることは広告学研究会と同じジャン!これが問題ならば、未成年者の飲酒の責任が大学側にもあったと公で謝罪などをすべきだし、サークルなどの存在を認めない(少しでも未成年者の飲酒が起きる状況を摘んでおく)くらいのことをしないと、未成年者の飲酒はよくないとしながらも、それが起きる状況を黙って見ているだけっていうのは、まるで説得力がないと思います。慶應だけに限らず、他の大学にも言えることですけどね。慶應の不祥事によるミスコンの中止はいろいろな波紋を生んだ結果になった気もします。個人的には連帯責任が意味不明です。未成年者で酒を飲んだ本人はともかく、周りにいた人間は基本的に法律的に悪い行為はしていない。法に反する行為を他人がするのを防ぐ努力をしなかったということだけ。ただ、それって問題が発覚していないだけで、起きていないだけで、世の中の大学のほぼ全てのサークルや同好会に言えるのでは?と思いますが。だからこそ、サークルや同好会っていうのは、常にそういうリスクを抱えた存在なのだから、その存在を認めながらも、こういう事件を許さないっていうのならば、何度も同じことを言うけど、何で大学側はサークルや同好会の存在を認めているの?サークルや同好会の組織を公式的に認めていない大学も一部存在しますし、そういうところならまだ言っていることは分かる気もしますけど。

 

 

ビジネスマンの飲酒学-飲まないわけにいかない人へ

ビジネスマンの飲酒学-飲まないわけにいかない人へ

  • 作者: 鵜沼直雄
  • 出版社/メーカー: 情報センター出版局
  • 発売日: 2013/08/16
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る
 

 

あわせて読みたい記事