就職しないで、ブロガーになった人のBlog

就職して雇われてお金を稼ぐという従来の働き方にとらわれない、未来の生き方を模索していきましょう。

指定校推薦はせこい、バカが増える以前に存在するおかしい仕組み!廃止や改良を望む

【スポンサードリンク】

大学に入るための手段として指定校推薦が利用されている例がたくさんあると思いますけど、この指定校推薦は批判に晒されることもしばしばあります。それは指定校推薦はバカばかり生み出すシステムだということもあればせこいという感情的な意見もある。自分は一般入試で頑張っているのに、他の奴らは指定校推薦で楽に大学に受かっているような光景をずるいと感じる人もいるようだ。会社の中で起きているようなことが、すでに学校の中でも起きているのか?と思うと、この国も深刻だなと思うけれども、指定校推薦がせこいとか、ずるいというのは個人的には思ったことはないのだが、ある1つの問題点から指定校推薦は廃止した方が良いのではないか?と思うようになってきていいます。指定校推薦は廃止した方が良いという意見はあるものの。それは指定校推薦がバカを生み出すシステムだからとか、学力が低いからとか、そういった理由なんじゃないか?と思うけど、私はちょっと違う。

 

この指定校推薦という仕組みは建前としては合格してしまうと辞退ができない。指定校推薦は入学辞退をしたいと思えばできるんだけど、してはいけないという制約を受けることになる。で、もし辞退をしたらどうなるか?身近に指定校推薦で辞退をした人間がいないので、よく分からないんだけど、その辞退をした生徒本人は高校から後ろ指を指されるくらいで、特に何らかの制裁があるわけではない。制裁があるとすれば、それは高校に対してだろうか?つまり、指定校推薦っていうのは大学側が高校に対して「良い生徒をうちによこしてくれたら、これからも指定校推薦の枠をお宅のところに差し上げますよ」という制度であり、高校側がよこした生徒が、入学前に辞退をするとか、入学はしたけど素行が悪いとか、退学をしたとか、大学側から見て悪い生徒だった場合、責任は誰にあるか?というと、高校側にあると考える。だからこそ、そういう生徒が生まれた場合には高校側に対して、指定校推薦の枠を取り消したり、減らしたりすることになる。しかし、高校側はそんな事態を招いたのは指定校推薦で辞退をした、退学をした生徒が悪いと、そして仮にその事実が世間に広まれば、世間も辞退をした生徒が悪いと、辞退をした生徒のせいで高校側やその高校の後輩を迷惑をしたと非難するだろう。

 

しかし、高校側だって良い生徒を大学に入学させようと必死で選んだはずで、その生徒が必ず辞退をしないとか、必ず入学後中退をしないとか、そんな保証は持てない。そういう状況の中で大学側は高校に制裁を課すことが行われている。もうお分かりだろうか?この指定校推薦というシステムの歪な部分を。責任の所在の擦り付け合いな気がしてきますね。まず生徒が辞退をした、または入学後に退学をした場合、まず誰が見ても生徒が悪いと言えるかもしれない。さすがに入学後に退学をするということまで責めるべきとは思えないですけどね。中退をする理由が大学側にあるかもしれないわけだから。だから、辞退に関してはとりあえず受かったら入学をするという約束を破ったという点において生徒が悪いとしよう。ここで大学側は生徒本人に制裁を課すなら、そんなに問題は起きない。しかし、大学側が制裁を課すのはあくまでも高校だ。それは指定校推薦というシステムがあくまでも高校と大学側で結ばれているものだから。だから、信頼を裏切った原因を作ったのは、そんな生徒を選んだ高校だろうということで、大学は高校に制裁を課す。しかし、普通に考えて、さっきも言ったけど100%辞退をしないような生徒を選び抜く方法はないので、高校としても必死で選んだ生徒の大半が辞退をするとかでもない限りは努めは果たしているように思えます。

 

その状態で大学が高校を責めるのはかなり酷だと思う。しかし、そんなことを言っても大学側は納得しないだろうから、現実的にはその制裁を受け入れるしかない。そして、そのイライラの矛先は辞退をした生徒本人に向かうし、その高校の後輩とか、世間も辞退をした生徒本人を責めるはず。しかし、最初から大学側が生徒本人を責めていれば、高校やその高校の後輩が割を食う必要もないし、その辞退をした生徒が大学以外から責められることもなかっただろう。辞退をした生徒が原因を作ったのは事実だが、その後の展開が何だかおかしい。責める相手をお互いが履き違えている気がして、大学側は高校ではなくて辞退した生徒を責めるべきだし、高校は悪いのは生徒なんだからと、高校やその後輩は関係ないんだということで、大学側のやり方を非難すべきだし、世間も同様だろう。辞退をした点について大学側に迷惑をかけたということは言えないでもないが、高校や後輩に迷惑をかけた直接の原因は、辞退をした生徒ではない。大学側の非難の仕方の問題ゆえに発生したことであり、高校やその後輩、または世間から辞退をした生徒が責められるような風潮はおかしいと思います。で、実際にこういうことを起きているんだろうし、起きると予見できるから、指定校推薦を辞退したいと思っても、できないような状況になっている。

 

個人的に思うのは、指定校推薦はとりあえず建前上は辞退できないのだが、辞退はしても良いとは思わないでもない。それは法律などに裏づけされたものではなく、単なる約束に過ぎないからだ。ただ、大学側としては自体が物理的にできる状態を放置しているので、それによって損害を被る可能性があるという意味では、もっと対策をとるべきではないか?と思う。例えば、指定校推薦に合格したら入学金や1年分の授業料は払う契約にするとか。そうすることで、入学前の辞退を思いとどまらせられるかもしれないし、仮に辞退をされても損害は少ない。辞退をしたい生徒にとっても、辞退をされたくない大学側にとってもバランスのとれた制度になる気がするが。だから、生徒目線から言えば、そのお金をドブに捨てる気があるならば、辞退をしても構わないという見方になる。現状は辞退というめぐって生徒、高校とその後輩、大学側の全部を損をするのが指定校推薦の仕組みになっている気がして、指定校推薦にバカが増えるとか、学力が低い生徒が出てくるとかいう問題よりも、こっちの方が深刻に思えてくる。指定校推薦の仕組みはずっとこのままで来たんだろうけど、このままで良いのか?という気がしてならない。指定校推薦を利用する人やそのうえで辞退をしたいと思う人の数は多くないから、ほとんどの人はあまり深く考えていないかもしれないけど、指定校推薦はバカが増えるどころか、一般入試組よりも大学卒業時の成績が良いということを早稲田大学が発表したことがあったので、必ずしも指定校推薦はバカを量産するシステムとも言えないだろうということです。私は別の問題で指定校推薦の廃止まではいかないけど改良を望む。指定校推薦はせこいやずるい以前の問題として「おかしい」部分がどうも存在しているように思えてくるのです。

 

先ほど、高校にとって問題を起こさないような生徒を確実に選ぶ抜く方法はないと言ったけど、それと同様に絶対に後悔しないような選択を生徒本人ができる保証もない。ましてや17歳、18歳そこらの生徒に1度決めた選択を取り消すことが不可というのは、あまりにも酷に思える。結局、何らかの圧力により、指定校推薦で合格をしたならば絶対に入学をしないといけないと迫られたら、絶対に行きたくない人はとりあえず入学して仮面浪人をしながら、しばらくは大学で過ごし、ころあいを見計らって退学をするという手段がとれてしまう。その原因を大学に押し付けることも可能だろう。その人の主観で「大学のここが好きじゃないから、そんな大学にこれ以上いられない」といった理由をつけて、自分が中退するのは大学側に原因があるということに、頭が働く人ならできなそうな気がするが、そんなことをされてしまっては、大学側が指定校推薦で生徒をとるリスクがあまりにも大きくなる。だからこそ、お互いのリスクを軽減できるようなシステムに変えるべきじゃないのか?と思う。大学側にとってメリットが大きいのが指定校推薦だから廃止はされないだろうけど、指定校推薦は廃止はしなくても現状のやり方はどうも腑に落ちない点が多い。本来そこを責められるべきじゃないところが生徒や高校に非難として露呈する現状に対して、疑問を持つ関係者や生徒はいないのかな?指定校推薦を辞退したいと思っている、実際に辞退をするケースっていうのが、そんなに日常的じゃないから、みんなそこまで考えないんですかね?

 

 

AO・推薦入試は「志望理由書」が9割

AO・推薦入試は「志望理由書」が9割

  • 作者: 川原洋孝
  • 出版社/メーカー: 三空出版
  • 発売日: 2016/02/28
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る
 

 

あわせて読みたい記事