結婚する人たちを増やすために、独身税の導入を一部の人たちが訴えている。独身税というのは、詳細はイマイチ明らかにされていないが、独身の人たちに税金をかけて、結婚を促そうとするものであるのだが、この独身税は問題が多い。私自身は独身税にはもちろん反対だ。私自身も今のところ結婚する気はない。独身税の1番の問題は税金を徴収することで、半ば強制的に結婚を迫ることが憲法の保障する婚姻の自由を侵害する恐れがあるということ。すなわち、独身税は憲法違反と判断される可能性が焚き。国民の一部が望んだとしても、国が国民の権利を侵害することはできないとして、この国では独身税が導入される可能性は限りなく低いだろう。実際、独身税は独身者に対する差別であるとされていることから、反対の声も多い。実際、生涯独身の人は今後益々増えていくことが予想され、社会の中でもマジョリティになることも時間の問題ではないでしょうか?そうなると、余計に反対勢力が大きいとなる。
そして、独身税の最大の問題点と言えるのは、独身者に税金を課したところで、結婚する人たち増えないだろうということ。独身税を導入した国は実際あるらしいのだが、それがブルガリアだという。しかし、ブルガリアでは独身税の導入によって結婚する人たちは増えたのか?というと、増えなかった。むしろ減ったという声もあります。日本で導入するとしたら、どういう形になるのか?分からないが、独身税というのは、一定年齢以上なのかな?に対して独身でいる間に継続的に税金を徴収するというものになるだろうか?金額にもよるけど、税金を継続的に徴収していった結果、単純に貯蓄や可処分所得が減るわけだから、それは結婚に対する障害になるだろう。ただでさえお金の問題で、今結婚できない、したがらない人たちが増えていると言われているのに、単純に独身でいる人たちの収入が減るに等しいわけだから、結婚に対する圧力を加えるどころか、物理的に結婚が難しくなる状況に近いかもしれない。ブルガリアの独身税が失敗した理由もそこなんだろうか?
この独身税はそもそもどのくらいの金額を徴収するのか?分からないけど、金額が少なければ、大した圧力にならないため、結婚する気がない人たちは単純に税金を払い続けるだけだろうし、金額が多すぎると、今いったような結婚するように圧力をかけるどころか、収入低下によって益々結婚しづらい状況が生まれる。いや、それどころじゃない。そもそも今は独身であるが、将来的には結婚したいと思っている人も独身税は払うわけだから、そういう人が独身税を払うことで、将来的な貯蓄や可処分所得が減少し、結婚をしづらくなる状況も生まれる。独身税の意義や目的は結婚したがらない人たちへの圧力を生むためだと解するけど、結婚する気がある人たちの結婚を妨害する結果にもなるということ。独身税に反対してている人たちは、主にこういった点を強調しているんじゃないですかね?独身税に賛成している人は、こういう部分はわかっていないというか、予想できていないだろうと思います。独身税は仮に導入されても結婚する人たちを増やすのは不可能でしょう。結婚を促す圧力にはならない。
独身税という概念と同様に子なし税という考えもあるようだが、こちらは少子化対策に関する施策なんでしょう。でも、これも結局同じ結果を生むだけだと思いますけどね。子どもを育てるためにお金は間違いなく必要だが、子どもがいない夫婦から税金をとろうとする場合には、余計に夫婦間でのお金が減るわけだ。これも結局、金額による。金額が少ないならば、無視して払った方が良いと考える夫婦も多いと思われるが、その場合には、元々子どもを産もうという気がない夫婦の場合には、少額の税金では効果がない。払って終わり。そして、元々子どもを産みたいと思っていたが、お金の問題で厳しいと思っている夫婦は、子なし税を払っていない現状でも産めないのだから、税金を払わせようとしても当然産めない。結果、税金を払う以外選択肢がなく、子どもを産む余裕がないところ、今度は税金の支払いによって2人の生活自体に余裕がなくなるのではないか?本末転倒な施策にしか思えない。そもそも、2つの共通するのは結婚と出産という人生においてあまり大きな決断を、税金を払うのが嫌だからという理由で実行する人間なんかほぼいないだろうとういうこと。元々結婚や出産をする気があるけど厳しい人たちは、独身税と子なし税によって、益々それをやるのが厳しくなるし、元々結婚や出産をする気がない人は、税金も払いたくないし、結婚も出産もしたくないという2つが並ぶことになるが、どっちがマシか?といえば税金を払う方だろうと思う。
絶対に独身税と子なし税は反発を呼ぶ。だって、社会全体の幸福ばかり優先されて、それに付き合わされる個人の幸福は全く考慮されていないからだ。独身税に関しては、最終的には少子化問題につなげたい思惑があるんだろうけど、結婚したがらない人を無理矢理結婚させようとして、子どもが生まれるところまでいくだろうか?その生まれた子供は幸せなんだろうか?ある意味、本来ならば生まれるはずのない子どもであり、夫婦が望んでもいない子どもなわけだ。夫婦にとって、それはもはや税金逃れのためにした結婚、出産であり、子どもを育てるモチベーションなんかない。無理矢理結婚、出産をさせて生まれた子供は大半が育児放棄などの問題を抱えて生きることになるんじゃないか?と思う。独身税は失敗の可能性が高いと思うし、そもそも独身税を導入するのは日本では不可能だと思います。独身税の賛成や反対のアンケートをとると、どうなるのか?気になるところだけど、私は独身税には反対する。仮に独身税が日本で誕生したら、さすがに愛想をつかして出て行くと思うね。こ独身税の導入国のブルガリアで失敗した現状を踏まえると、結局国民感情がそれを妨げている現状ではないか?と思う。独身税は憲法違反である可能性も高く、偽装結婚などを生むだけじゃないか?という声もあります。それに独身税は差別的な政策という見方もあるので、結局独身者に無理矢理結婚させるようなやり方では長期的には施策自体が崩壊するだけじゃないか?と思います。

結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル (ディスカヴァー携書)
- 作者: 荒川和久
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2015/11/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
あわせて読みたい記事
- 茶番ばかり?世の中に「心から悪いと思う、誠意のある謝罪」は少ないだろう
- 選挙に行きたくない理由の投票がめんどうくさい、だるい、投票所が遠いにとても共感できる
- 学歴コンプレックスはどこから?多い大学は?解消法や克服する術はプラスに捉えること?
- イチローの日米通算とピート・ローズ氏のメジャー単独の安打数記録で凄いのはどっち?
- 舛添知事を辞任に追い込んだ人たちは次の都知事は誰がやるべきだと思っているのだろうか?
- 結婚相手を親が認めてくれない、反対や干渉をする旧態依然の状況は誰を幸せにするのか?
- 過去成績で最高順位は2着!凱旋門賞に日本馬が勝てない理由は?勝つには?勝てる馬の条件とは?
- 違法ではないが不適切?悪いのは舛添知事ではなく政治資金規正法の方では?
- 食べログの不都合な口コミは削除不可という判決が!←自演、誇張、他店の貶し放題が事実上OKとなったわけだが
- 親のすねかじりは賢い?携帯電話、スマホの料金を親が払うのは経済合理的な行動