就職しないで、ブロガーになった人のBlog

就職して雇われてお金を稼ぐという従来の働き方にとらわれない、未来の生き方を模索していきましょう。

公務員や生活保護受給者に「税金で食っているくせに」という違和感

【スポンサードリンク】

公務員や生活保護受給者はどうしても「税金」という言葉を使われるケースが多い。公務員はもちろんだが、生活保護受給者も収入の多くは税金から出ているから。ただ、「税金で食っているくせに」とか、言う人も中にはいるんだろうけど、実は税金で食っているのは互い様じゃないだろうか?その文句を言っている人間も、結局は税金で助けられている部分はあると思いますよ。例えば、医療保険制度とかの恩恵を受けていない人はいないと思うんだけど、中でも健康保険とかはこれも本来払うべき金額を一部免除されているのは、みんなの税金によるものが大きいわけだ。そうなると、浮いたお金が食費とか、いろいろな使い方にも回っているわけだから、結局税金で食っている(税金の恩恵を受けている)のはみんな同じじゃないの?と思うわけです。1番はやっぱり年金でしょうね。保険料をきちんと払っている人はいずれ年金を貰うでしょうが、この中にも税金は投入されている。投入しないと満足な金額をもらえないという意味合いもあるが。

 

つまり、税金で食っている、税金で助けられているのは全員がそうじゃないですかね?公務員とか、生活保護受給者とかを目の敵にする必要がないと思うのです。以前「生活保護受給者を結婚式に招待すべきか? - 就職しないで、ブロガーになった人のBlog」の記事でも紹介したが、生活保護受給者を結婚式に招待すべきか?べきじゃないか?ということが問題になったときに、夫婦のうちの夫の方が「国に面倒見てもらっている人間は呼びたくない」という理由を言い放ったところ、もめたみたいなことがYahoo知恵袋に載っていたのだが、これも何を勘違いしているんだ?まだオレのバト(ryとも言いたくなってくるような言動です。まるで、この人は国にお世話になったことがないみたいな言い方だ。いやいや、国の世話になってない人間なんか存在するのか?じゃあ、累進課税とかの恩恵とかも受けていないということになりますが、それならば、もちろんこの人は最高税率を払ってくれるということになるのでしょうか?給料がどれだけか?知らないけど、仮に薄給だとしても、その半分程度は是非収めてもらいたい。それに年金制度や医療保険制度、介護保険ももちろんそうだ。国のお世話になっていない人間を探す方が難しい。

 

もっと根本的なことを言うと、毎日歩いている道路だってそうです。国や自治体が整備しているんだから、そこを歩いていない人間はいないだろう。人はみな日常的に国のお世話になりっぱなしじゃないのか?と思うのです。そして、そもそもだが、国のお世話になっちゃいけないのか?という問題もある。生活保護受給者は、受給資格を満たしているならば、それは国のお世話になっていいと認められた人間であり、そこにお世話になってはいけないという理屈は通らないと思います。他にも何らかの恩恵を受けて良いと認められて(資格を与えられて)、その恩恵を実際に受けている人がたくさんいるはず。だから、近年の生活保護受給者たちだけに対する強い風当たりも疑問しか感じないが、国のお世話になっていない人間、税金で食わせてもらっていない人間、そういった恩恵を全く受けていない人間は存在しないと思います。どうして彼らだけに非難がいきやすいか?というと、どうしても公務員とか、生活保護受給者を特権階級に見る人が多いのでしょう。公務員だって、実は民間企業の従業員と同様だと思うんですけどね。働いたから給料を貰う。その給料が税金から出ているのが公務員というだけ。給料に見合うサービスか?どうかは分からないが、ちゃんと住民に対して奉仕はしている。生活保護受給者の中にも働いている人いますし、仮に働いていなくてお金だけ貰っている人がいても、それは結局先ほど累進課税や医療保険制度で、本来払うべき金額を免除されている人たちと変わらないと思います。違うのは直接お金を貰うか?払うべきお金を免除されるか?の部分だけです。お金の面で得をしているのはどちらも同じわけです。

 

民間企業の従業員も私たちが払ったお金で食っているわけだから、公務員と一緒な気もしてきます。民間企業に対しては、こういう「お前らはオレたちが支払ったお金で食っているくせに!」とかは一切言われないですよね。そりゃ自分も民間企業の従業員だからという人が多いからだと思います。税金と呼ぶか?呼ばないか?の違いはあるが、どちらも私たちが払ったお金が給料になっているわけじゃないですか?民間企業のやり方に文句があるならば、その会社の製品を買ったりしているからこそ、自由に不満をぶつけられるという理屈にはならないのでしょう。不満をぶつけるのはそもそも自由であって、お客さん相談センターなどからメールを送ったり、電話をしたりすれば良い。でも、それができるっていうのは、従業員の給料の一部を自分が払っているからではないですよね。そういうやり方ができるように企業が窓口を作ってくれていたり、そもそも名誉毀損や侮辱にならない程度の文句は法律が許しているから。同じように公務員に対しても文句は言って良いと思うんですよ。そりゃ公務員の仕事如何で自分の生活とかにも影響は出るから、彼らに対して仕事の仕方とかに不満をぶつけることは同じく自由だと思います。でも、それをして良いというその根拠が、血税で暮らしているからとか、税金で食っているから。というのはちょっと違うのではないか?(それはみんな同じだと思うから)ということなんですね。

 

公務員や生活保護受給者が税金で暮らしているのは事実だが、税金に助けられているのは、みんなそうだろうし、税金とは呼ばないが、私たちが払ったお金で暮らしている人は、公務員や生活保護受給者以外にたくさんいるということを考えると、血税で暮らしていると同義の人は、もはや挙げたらキリがないほどいるんじゃないか?と思います。税金っていうのは、そういう性質ですからね。税金はそもそも他人のために払って、他人が恩恵を受ける。そして、ときには自分も受ける。それが税金だと思うので、税金で食っている人が出てきても、それは税金が果たすべき恩恵の1つであって、別にそれで良いんじゃないですか?と思いますよ。その人はそういう恩恵を受けている。そして、自分も違う形で税金の恩恵を受けている。そういうものじゃないか?と思うんですよ。税金から受ける恩恵の程度の違いは個々人であるだろうけど、少なからず税金に助けられているのは国民全員同じなのだから、公務員や生活保護受給者に税金で食っているくせいにとか言わないで、もっとみんな同じだと思って仲良く暮らせたら良いのに。と思います。

 

公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか

公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか

  • 作者: 北見昌朗
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本
  • クリック: 3回
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

 

あわせて読みたい記事