就職しないで、ブロガーになった人のBlog

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働きたい、働きたくない、家から出ない、それぞれの専業主婦がいて良いのでは?

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>共働きの家庭で育ったために、専業主婦を見て「なんでうちの母親は働いているんだろう」と不思議に思った人もいるのではないだろうか。父親の収入が十分あることを知れば、なおさら疑問は高まるかもしれない。

 

1月14日に2ちゃんねるに立った「年収700万の父親に母親まで働かせる理由聞いたら全く理解出来なかった」のスレ主も、共働き家庭に育った。その理由を父親にそれとなく尋ねたところ、「専業(主婦)は駄目。何かしら社会と接点を持っておかないと色々ずれてくるから」と言われたのだという。

 

いきなり引用になるが、これは「年収700万円の父親「専業主婦は色々ずれてくる」に息子が反発 「カーチャンバカにしてるとしか思えんわ」 - ネタりか」に載っていたもので、年収が700万円と、共働きをする必要は客観的にはあまり見えない家庭で、なぜ母親までもが家事をしながら働いているのか?という息子の疑問から始まったものらしい。父親が母親を働かせる理由は、引用した文章に書いてある通りで、簡潔に言うと、「社会との接点がなくなるから」というものらしい。一種の甘え論なのかもしれない。私はこれを読んで、疑問しか沸かない。というか、誰も疑問を持たないんだろうか?「社会との接点」って何ですか?この父親に是非聞いてみたいのだが、社会との接点って何だ?具体的に説明できるのか?そして、その社会との接点を実現するには「労働」という手段をとるしかないのか?この記事を読んで、すぐに思い出したのが、以前ベーシックインカムに反対をしている哲学者の萱野稔人氏の言葉です。彼がベーシックインカムに反対している理由の1つに、「人間は働くことによって社会参加をしている。ベーシックインカムが実現すると、それがなくなってしまう」みたいな理由で反対をしていた。これも謎なんですよね。この話を聞いていた、ベーシックインカム賛成派の経済学者の飯田泰之氏が「働く以外にも社会参加の方法はあるんじゃないですか?」みたいな反論をされると、萱野氏は困っていた記憶があるのだが。

 

結局、これだと思うんですよね。この萱野氏も「社会参加」とかいうすごい曖昧な言葉を使っているけど、社会参加が仮に大切だとして、ベーシックインカムが導入されると働く人が仮に減るとしよう。しかし、社会参加の方法は労働以外にもあると思うんですよね。働いていないと社会参加をしていないとなれば、学生はまず社会参加はしていないと?バイトをしていなければそうなりますね。そして、ボランティアの人たちもそうだし、定年退職した人もそうなる。そもそも、社会参加って何なんだ?という疑問が永遠に残るが、社会参加をしないと何がダメなのか?が結局、はっきりしない。萱野氏もそこまで指摘しないと、ベーシックインカム反対の理由にならないでしょう。この人の言っていることは、価値観の押し付けでしかないと思う。働きたい専業主婦は働けば良いし、働きたくない専業主婦は家にひきこもっていても良いと思うけどね。家から出ないってうのもある意味合理的だと思いますよ。外には危険もたくさなるから。

 

>スレ主はひとりっ子で、現在学生。奨学金を得ているため、それほど家計の負担にはなっていないと思われる。両親は老後に向けて貯金もしているようなので、金銭的な問題があるとは思えず、共働きが疑問だったようだ。

 

父親の回答を聞いたスレ主は「カーチャンバカにしてるとしか思えんわ」と憤り、「専業だって近所付き合いや親戚付き合いをしっかりして家を守ってると思う。親父はそういう人たちを見下したんだ」と怒り心頭の様子だ。

 

しかしスレッドでは、父親の意見を「親父正論」「ええ父親やんけ」という意見が相次いだ。

 

貯金もあると書いてあるから、この家庭では現時点で共働きをする必要性はないと見て良いでしょう。しかし、働かされているということですよね。夫と妻の役割分担については、結局は当人同士の話し合いになるから、何ともいえない部分もあるが、少なくとも「社会との接点がなくなるから」という理由で働くべきだと、夫が考えているならば、私は働く必要はないに等しいと思っている。それはすでに述べたとおり、この夫の言っていることは、そもそも理由になっていないからだ。社会との接点の定義をまず具体的に説明して欲しいし、社会との接点がないとダメな理由も説明して欲しいし、社会との接点は働く以外では得られないものなのか?も説明して欲しいのです。これらを説明して、納得いった場合に、初めてこの人のいう理由が正論と断じることができると思うのだが、そこまでやっていないのに正論と断じている人がいるっていうのは、どういうことなの?と疑問なんですよ。私は正論か?どうか判断できる段階にはまだないと思うのですが。

 

専業主婦は今のうちに社会との接点を持っておくべき。それは離婚をしたり、夫の収入がなくなったときに備えるということから、今のうちに働いておいた方が良いとする意見もある。それは間違った意見ではないと思うが、だからといって本人がそれをやりたがっていないのに、やらせる必要は無いんじゃないのか?とも思うわけです。それを踏まえたうえで、働きたい専業主婦だけが兼業主婦になれば良いのではないでしょうか?別の話題で例えると、健康のためにお酒やタバコはやめておいた方が良いんじゃないの?と諭せば、「そんなオレの勝手だろ!」と返ってくるに違いない。確かに、酒やタバコをやっていて、不健康になっても自業自得でしかない。そのリスクを理解してみんな嗜んでいるんだろうから、彼らの自由だろう。専業主婦だって、そういうリスクを分かった上で、働かないでいるなら、一応決められた役割を家庭内でこなしているのなら、別に問題には思えない。そのリスクが顕在化しても、困るのはその妻本人なのだから、別にあえて強制しないといけないことでもないと思います。働かない、働きたくない専業主婦がいても良いでしょう。場合によっては子供も困る可能性はあるけど、その子供が今回の場合は母親が働くことに反対しているわけですからね。父親のやっていることは、客観的に見たら価値観の押し付けにしか見えてこない。だからといって、別にそこまで口を挟むつもりもないが。別にこの家庭に首を突っ込んで働くのを辞めさせろ!というつもりもない。ただ、この父親の言動にはかなり疑問が沸いてしまったので、その疑問をここで書かせてもらっただけ。ということです。

 

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