毎年夏と冬にはボーナスが貰えるらしいですね。私には関係のない話だが。ボーナスが出るというのは、普通に考えたら不思議な話であると思うのです。ただ、世の中にはボーナスがでないことを嘆いている人がいるわけですよね。何でなんですかね?ボーナスって出て当たり前なんですかね?じゃあ、聞くけど、ボーナスって何に対する対価なんですかね?働いたことに対する対価が毎月の給料じゃないですか?ボーナスって、本来は別に何かに対する対価じゃないですよね。儲かった企業が、せっかくだから日頃頑張っている社員に対しても還元してやろうかな?と、サービス精神て余計なお金を渡すのがボーナスだと思う。つまり、理屈から考えたら、ボーナスはないのが普通であって、ある方が珍しいと思う。中小企業以下だけに限ってみれば、ボーナスが出る企業の割合は、半分以下らしいですね。4割ちょっとらしいです。零細企業だけとかになれば、ほとんど出ないんでしょう。ボーナスを出すか?出さないか?は就業規則に特別な定めがない場合は、会社の匙加減でOKということです。
つまり、ボーナスが出ないってことは、ボーナスを出す余裕のあるほど儲かっていないということです。それは文句を言っている社員らの頑張りが足らないことも同時に意味しているでしょう。自分たちのせいでもあるのに、会社に文句を言うとは何事だ?とも思えてきます。ボーナスは法律で義務付けられた給料ではないため、出ないのが普通というか、出なくても不思議じゃないわけ。実際、似たようなことを言っている人がいるわけですよね。例えば、ベーシックインカム論において、「働いていない人にお金を渡すのはおかしい」と言っているような人たちがいるわけです。私はこれが理解できない。というのも、ベーシックインカムっていうのは、何に対する対価なんだ?と。労働に対する対価ではないのです。労働に対する対価は給料です。だから、給料を働いていない人に渡すのはおかいし。という主張はまあ分かるのだが、ベーシックインカムって、そもそも日本国民であることが対価なのだから、その理屈でいうと、当然働いている人は何故貰って良いのか?となる。
働いていない人にお金を渡すのはおかしいという主張を裏返すと、働いている人は貰って良いとなる。それもおかいしでしょうね。ベーシックインカムは労働に対する対価ではないのだから、働く、働かないは関係ないわけ。働いていない人が貰ってはいけないならば、当然働いている人も貰ってはいけないでしょう。ベーシックインカム論でも、労働のときの賃金の概念を持ち出してくる人がいるが、おかしいでしょう。税金をより納めていないから。というのが彼らの言い分になるのかもしれないが、それを言い出したら、あなた方よりも税金をたくさん納めている人も同じことを言われるだけだ。現実的に仕事をしていなくても税金を一切納めずに生活するのは不可能だから、わずかでも払っているはず。で、働いて月給20万円を稼いでいれば、所得税や消費税等で、全く働いていない人よりも当然多くの税金を払ってはいるが、50万円稼いでいる人からしたら、20万円の稼ぎしかない人へは、同様の言葉が言われてもしょうがない。また同じことが100万円稼いでいる人からも言われてもしょうがない。税金を払っていることで偉い、偉くないを決めるとキリがない。
この国では働いているだけで、働いていないよりも偉いみたいなワケのワカラナイ風潮があるが、働いている人の中にも当然カースト制度があるのだから、自分よりも社会的に高い地位にいる人からしてみれば、働いている人が無職の人たちに言うセリフと同じことを言われてもしょうがない。結局、冒頭で言ったボーナスの話もそうだが、ボーナスを出す会社の方が、世間的に見て多数派なのか?は知らない。ただ、ボーナスを出さない会社を非難する人が多いのは、ボーナスを出す会社がたくさんあるからでしょう。そもそもボーナスなんて制度が都市伝説なみに珍しいものだったら、文句を言う人も少ないと思う。貰えるところが凄いなー。みたいな感じだったのではないでしょうか?日本人ってそういうところあるよね。多くがやっているんだから、やって当たり前とか、やらないのはおかしいとか、そういう風潮がある。何の根拠もないのに。ボーナスに関していえば、何に対する対価なのか?明確な根拠はない。特別な頑張りに対する報酬という声もあるが、それをどう評価するか?は会社の自由だ。だから、毎月の給料も会社によって金額が違う。だいたい頑張りとか実績は、昇給や昇進にて反映されるような気がする。昇進や昇給が制度として存在しない会社はともかく、そちらが存在するのに、ボーナスもないとおかしいというのは納得できない。ほとんどが会社からのサービスにもかかわらず、働いた分の給料をちゃんと貰って、頑張った分は昇給や昇進に反映されているとしたら、ボーナスを貰う根拠はなんなんだ?働いていない分の給料をよこせという発想に近いと思うのです。
義務もなければ、根拠もないようなものを他がやっているんだから、うちだってやれよ、お前もやれよ、やらないのはおかしいという風潮はいろいろな場面で見られる。本来、理屈から考えれば当たり前じゃないものが、当たり前に近い光景が実際に広がれば、それを当たり前と認識し、当たり前じゃないところを非難するのでしょう。ボーナスは貰えるのが当たり前ではなく、もらえるのをありがたいと思うのが筋だと思うのです。ボーナスをもらえて当たり前、出ないのはおかしいという発想は、先ほども言ったが、働いてもいないのに給料をよこせと言っているのに等しい。それが正しいのか?そして、法律の話になるが、先ほどもちょっと言ったんだけど、ボーナスなどの賞与は別に義務付けられているものではなく、就業規則等にちゃんと規定をしているか?がポイントになる。規定をしなくても良い。その場合はもらえなくてもしょうがない。ただ、規定している場合には、一応支払い義務が生じるため、支払いのための基準などを確認すべきとなる。最初からもらえない確率が高い会社に勤めている可能性も高いため、そんなにボーナスが欲しいならば、それはその人の会社選びに問題があったとしか言いようがない。
ボーナスを支払う、支払わないは権限は会社にあるので、それを踏まえたうえでどの会社に入るか?によって決まる。だから、ボーナスの貰える確率の高い会社に入るしかない。それをしなかったのだから、後から文句を言ってもしょうがない。就業規則の内容次第では、まだ抗議のしようもあるだろうが、そうじゃないのならば、どうしようもない。ボーナスが貰えない確率が高い会社、低い会社があるのだから、そんなにボーナスにこだわるのならば、ボーナスの支給条件やボーナスの支給状況について事前に調べるべきだったとなる。また、「賞与(ボーナス)がないほうがいい会社 - なべはるの人事徒然」のページには、むしろボーナスが出ない会社の方が同じ給料でも手取り金額が増えるという考察もあります。そして、ボーナスを出している会社は、理不尽な文句を社員から言われないために結局毎月の給料と相殺していて、その分毎月の給料が少なくされている可能性もある。だから、ボーナスが出る会社がよくて、出ない会社がダメというのも一概には言えないでしょう。

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