労働基準監督官は、公務員試験の中では、ちょっとマイナーというか、あまり話題になることが少ないですね。国家専門職の中では国税を受ける人が多いのか?受験者自体を見なかった記憶もあります。話題には挙がりづらいかもしれませんが、本気で目指している人はたくさんいるでしょう。労働基準監督官になるには、筆記試験を突破した後に面接試験を受けないといけません。倍率はそんなに高くないみたいですけど、半分くらいは二次試験で落ちてしまうので、せっかく筆記に受かったのならば、ここを突破していってもらいたいと思います。労働基準監督官の面接対策としては、やはり国家専門職であることを意識してもらうのが良いと思います。それは国税や財務にも言えることですけど、国家一般職、国家総合職と比較すると、よりスペシャリストの感が強いのではないか?と思います。まあ、国家総合職や国家一般職も官庁ごとにある程度仕事の範囲は決まっているでしょうけど。
でも、地方公務員の市役所勤務と比べたら、仕事がある程度明確に決まっている。だから「専門職」と呼ばれているのではないか?と思いますけど。すると、当然業務内容について、深く理解していることが大切です。市役所職員みたいにあれもこれもやるというよりは、仕事の範囲が限定されているので、その狭い範囲にについてスペシャリストに近い任務になるのではないでしょうか?実際、面接を受けた人の話を見てみると、労働基準監督署の仕事内容を理解しているか?問うような質問がくるみたいです。使用者が指導に従わない場合にはどうするべきか?労働問題に関心を持ったのはどういうきっかけがあるのか?などを聞かれたという報告があります。国税とかも恐らく似たような面接になるのではないか?と思います。あと、全員じゃないでしょうけど、やっている人は労働基準監督署に足を運んで、現役の職員の人にいろいろと話を聞いている人もいるみたいです。面接で利かれそうなことを想定して、そのことを聞いてみるというのも変ではないでしょうね。
足を運ばないと合格できないということはないでしょうけど、そこで得たことが結果的に合否にプラスに作用していることもあると思いますから、時間のあるときにOB、OG訪問のような形ですが、詳しい話を聞いてみても良いですよね。面接自体はそんなに大掛かりにされるわけではないみたいで、時間は15~20分ほどみたいです。面接時間としては短い方かもしれません。一応、面接カードに沿って質問はされるようですが、全体的にその人の職業観、労働に対する考え方を問うような質問が多くあるようで、自分のコアにある職業観、労働に対する意識を確立しておいて、それに沿ってあらゆる質問に対して答えていくべきかもしれません。答えづらい質問、正解がなかなかないような質問もあるでしょうけど、そういったときには自分のそういう信念に基づいて答えると、答え方に芯のようなものが見えて一貫性が見えるでしょう。その答え方、考え方が面接官に評価されるか?は分かりませんが、答えがないからこそ、自分を信じるしかない部分もあるでしょう。
労働基準監督官という仕事は、公務員の中では割と特殊ですよね。だから、あえてそれを選んだってことは、それなりの理由があると思うんですよ。そして、労働や仕事について関心があると思います。日本ではこういった話題のニュースは事欠かないですよね。ここ数年くらいは本当にいろいろなニュースサイトを見ると、こういった話題のニュースはいやでも目にする時代で、誰もがそういった話題に触れる機会が増えて、次第に興味を持ちやすいと思います。労働基準監督官に興味を持ったきっかけについては人それぞれで良いでしょうし、「タンダリン」でしたっけ?あのドラマを見て興味を持ったでも良いでしょう。後は大学の授業を通して、興味を持った人もいそうです。私も労働経済論や労働法の授業を受けて、実は日本の労働問題に興味を持った1人です。労働というのは、いずれ多くの人が経験することだし、避けて通れない関心ごとでもあるので、そこに興味を持ったり、日頃から考えをめぐらせることは自然だと思います。そこで考えたことを面接でぶつけるつもりで臨めば良いのではないでしょうか?
正解を話す(正解なんてなかなかないと思うけど)というつもりではなく、自分の正義を話すつもりで面接を戦ってくる気持ちで良いのではないか?と思います。絶対的な正解のあるような質問もあるかもしれませんが、そうじゃない質問もやはり多いと思いますからね。労基の面接はやや特殊かもしれませんけど、その職業に就きたいと思ったということは、やはりそこに何らかの使命を感じたり、魅力を感じたりする理由があるはずですから、あなたが労働基準監督官になって果たすべきその使命、実現した日本の労働環境について明確なビジョンを持って面接に挑んでみてください。
公務員試験の面接を受けるときには以下の参考書が使えると思います。本書は現職の採点官をやっている人が書いた本で、公務員試験の面接に必要なマナー、質問への答え方、その他注意点などを項目ごとに分けて詳しく解説しています。知らないとマズイ基礎的なことから、知っておくと合格する可能性が高まりそうな秘訣の部分まで載っていて、かつ漫画を使って誰にも分かりやすく、面白く読んでいけるように工夫されています。Amazonでの評価も高いですから、是非多くの方にオススメしたいと思います。

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