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ホームレスは納税してないから世の中を語るな←どんな理屈だ?

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ニコニコニュース「ホームレスコラムが物議、ホームレスに「世の中を語る資格なんかない」などの声 | ニコニコニュース」に掲載されていた、川崎市の中学1年の殺害事件について、ホームレスの人が自身の意見を述べたことについて、世間の反応みたいなのが載っていたのだけど、これがまた何かおかしなことを言っている人がいるから、拾ってみたいと思う。おかしいと思ったのは以下の部分です。

 

「そもそも国に金を収めていないくせに世の中を語る資格なんかないよ」
「乞食が何言おうが乞食の戯れ言よ。」
「こういう偉そうな発言は、納税してから言ってもらいたい。」
「随分意識高い系の宿無しさんですねwww 言ってる事はマトモでも、今の自分に結び付いてない時点で草。」

 

まずホームレスは税金を納めていないという前提がそもそも意味不明だ。税金をどうやって生活するんだ?是非教えてくれ。税金を1円も納めないで生活する。そんなことが実際にできるのか?教えてくれ。あと、仮に税金を納めないで生活できたとしよう。現実的には厳しいが、理論上はできないことはない。誰かから食べ物をめぐんでもらえれば、税金を1円も納めないで生活することは可能だろう。で、それの何がダメなの?税金を納めないと、世の中について語る資格がないって、どこに書いてあるの?どこで決まったの?選挙に行かない文句を言えないレベルの呆れた理屈ですね。

 

実際、税金を納めない(法律に違反していないことが前提だが)と何がダメなのか?発生した納税義務については税金を納めるのは頷けるが、納税義務が発生していないなら、税金を納めないのが何がダメなの?ホームレスの人は、消費行動はしているだろうから、税金を1円も納めていないという考えづらい。世間一般の人と比べたら、納税額が少ないというのはある。ただ、それの何がダメなのか?消費税だろうが、所得税だろうが、その他の税目だろうが、各自に発生した納税義務に従って納税をすれば良いのであって、納税額が少ない人がいたとしても、別に法律に違反していない。全く問題ない。納税額が少ないのが何かダメなのか?国の作ったルールに則って納税をしているだけであって、そこに文句があるなら国に言うべきでしょう。

 

だいたい、納税額が少ないから問題とか言うのならば、こういう文句をいう人がどの程度給与水準なのか?分からないけど、月給30万円の人がいたとしよう。その人は、税金を払っているだろうが、当然月給300万円の人の方が多く税金を払っている。その人からは「納税額少ないくせに、世の中について語っているんじゃねーよ!」といわれてもしょうがないことになる。結局、誰が世の中について語って良いのか?意味不明です。自分たちは何故、世の中について語って良いほどの納税をしていると言い切れるのか?そして、ホームレスの人は何故語ってはいけないほどの納税額なのか?これをきっちり理屈ありで説明してほしいですよ。あまりにも自分に都合の良いことしか言えないんだな。と呆れるばかりです。

 

こういったホームレスへの呆れた批判について、以下のような批判が浴びせられています。

 

「国に金さえ落とせば世の中語る資格があると思ってるコメ欄の馬鹿よりは良いこと言ってる」
「『心の貧しい乞食』がホームレスを批判する資格はないわ。コメ見てると『ひねた子』が多すぎて悲しくなる」
「想像力の欠如という点では犯罪者となんの変わりもないし、ヌクヌクと育った環境は人をダメにするんだなと」

 

だいたい、納税云々を言うのならば、誰のせいでホームレスになっているか?という問題がある。親も面倒見てくれないか?国も面倒を見てくれない。大きいのは国の政策的配慮により生み出されてしまっているという側面は強い。納税はもっとしたいが、できないのだ。だから、彼らに納税をもっとさせたいならば、少なくともホームレスが存在してしまうような社会構造が問題なのだから、国に文句を言うべきだ。彼らは被害者なんです。何で加害者である国じゃなくて、被害者であるホームレスに文句が飛ぶのか?謎で仕方ない。あと、ホームレスが公共スペースを占領していて、迷惑という意見もあります。それは分からないないでもないけど、彼らには私的なスペースがない以上、公共のスペースで過ごすしかないのです。世の中には私的領域と公的領域しか存在しないから、当然彼らは家を持たないので、私的領域で生活することは出来ない。残るは公的領域しかない。ただ、そこに居座られると迷惑というならば、彼らはどこに行けば良いのか?宇宙にでも行けと言うのか?これもそういう部分が迷惑というのならば、国に言ってほしい。彼らに住居を提供するように言ってくれ。結局、ホームレス問題の多くは、ほとんどが彼らに言うべきことじゃなくて、国に言うべきことのように思えてきます。

 

 

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