就職を考慮して、大学選びをする人って、あまりいないかもしれません。私も高校生の頃はそんなこと考えていなかったですから。ただ、就職活動のことも考慮して、大学を選ぶ。志望大学を選ぶというのもおかしい話ではないと思います。特に今回気をつけてほしいのは「学歴フィルター」です。高校生とかはあまり聞いたことないかもしれない。これは就職活動の最初の段階で、無条件に学歴だけを基準にして、合否結果が決まってしまう選考です。企業が設定している一定の学歴基準より上の学生は無条件で、次に進めますが、それ以下の学生は無条件でそこで不採用が決まります。全ての企業ではありませんけど、そういうやり方をしている企業というのも確かにあります。また、学歴フィルターに似た例では、就職活動の最初の段階では、まず会社説明会というものに参加しますが、これは基本的に先着順で申し込みます。
ただ、同じ企業を受けているのに、自分はすでに満席(先着順だから、全て枠が埋まってしまっている)なのに、友達はまだ空席がある。という何とも不思議な光景というのも観察されるみたいです。これももしかしたら学歴フィルターの影響かもしれません。ですから、大学生になると就職活動をする人が多いと思いますけど、それを高校生のうちからあまり考えている人はいないかもしれませんけど、考えた上で大学選びをすると、後々それが響いてくるかもしれないのです。じゃあ、この学歴フィルターにひっかかる大学ってどこか?というと、一概には言えませんが、だいたい日東駒専からマーチにかけてと言われています。この大学ランクより下の大学の人は学歴フィルターにひっかかる可能性が高いです。マーチ以上であれば99%学歴フィルターにひっかかる可能性はないでしょう。ニッコマでも8割くらいの確率で大丈夫じゃないか?と思うのです。
大学を選ぶときには多くの人は偏差値の高い有名大学に行きたい!という人が多いと思うのですが、それは就職活動でも同じということです。偏差値の高い有名大学の方が間違いなく不利にはなりづらいのです。ですから、就職活動のことを考慮するならば、関東圏の大学ならば最低でもニッコマ、できればマーチにいけると就職活動において、学歴のみで不採用を食らうことはまず考えづらい。大企業志向の学生は相変わらず多いですけど、大企業になればなるほど、応募者が殺到しやすく、最初の段階である程度人数を捌かないといけないので、学歴フィルターを導入する必要性は高まります。ですから、大企業ほど、ある程度学歴のない人は門前払い同様の扱いになってしまうのです。大企業に行きたいと思っている方も多くいると思いますけど、そういう志向が高校生のうちからあるのなら、尚更学歴は大切だと思います。
就職活動で学歴が幅を利かせてくる1番のシーンというと、やはり学歴フィルターだと思います。学歴なんてどうでも良いという企業もあれば、学歴をある程度重要視している企業もあると思います。そして、この学歴フィルターの基準となりそうな学歴というのが、だいたい日東駒専~マーチにかけてと言われています。先ほど言ったように、マーチ以上であれば、まず学歴のみで落とされることは考えづらいです。また、日東駒専以上でも、学歴フィルターにひっかかる可能性の方が少ないでしょう。それ以下の学歴の場合は、学歴フィルターを設置している場合には、学歴のみで不採用を食らう可能性は十分考えられてしまうのです。学歴フィルター自身は批判されることもありますけど、しょうがないと思います。企業の規模が大きくなればなるほど、大量にくる応募を捌くために何らかのフィルターを設置しないといけないのはその通りで、そのフィルターの基準に学歴が選ばれただけの話だと思います。
学歴がそのフィルターの基準に選ばれた理由はいくつかあると思いますけど、学歴はその人のこれまでの努力の証とも呼べる勲章だと思いますし、仕事をするうえでも努力できる資質を持っている人間はそりゃ必要だと思います。ですから、学歴のみで判断されてしまうことも私もしょうがないというか、意味があると思います。それに企業には「採用活動の自由」があるので、法律等に違反しない範囲での選考は批判のしようがないのです。ですから、学歴フィルターは今後消えさることはあまり考えづらいです。そういう意味では、学歴を高めてから就職活動に臨んだ方が間違いなく有利ということはいえると思うので、将来の就職のことも考えるならば、大学受験の前からすでに就職を意識して良い大学に行こう!と気合を入れていくことも、今の高校生には必要な意識かもしれません。

学歴の耐えられない軽さ やばくないか、その大学、その会社、その常識
- 作者: 海老原嗣生
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