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有給休暇の申請で理由を聞く行為は「パワハラ」認定すべき

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有給休暇を申請するときには理由を話さないといけない。それは、法律上の話ではなく、慣習の話なのですが、そのようなプロセスをとっている企業が多いです。法律上の話をすると、そもそも有給休暇の申請に理由は話す必要ないのです。ただ、任意で聞くことは違法とされていません。任意なら良いというのは、確かに問題があるとは思えないんだけど、それが本当に任意か?というのは些か疑問なのです。というのも、じゃあ実際に有給休暇を申請しに行ったときに、「理由は何だ?」って無神経に聞いてくる上司がいたときに、「任意ですから答えたくありません」と答えられるでしょうか?そのように答えることも本来は問題はないんだけど、さすがに相手も人間ですから、今後の仕事上の関係を考えたときには、そんな返答をすることは相当勇気がいるはずです。というか、普通はできないと思いますから。だから、多くの人が結局、理由を答えざるを得ないのです。

 

任意なのに、実際はほぼ強制になっているんじゃないの?ってのを言いたいわけなのです。ただ、別に真実の理由を告げる必要はないわけです。中には「そんなことでお前休むのか!?」と反対されてしまいそうな理由で有給休暇を申請するのであれば、上司が反対できないようなもっともな理由に偽って伝えることも可能です。申請した理由通りに有給休暇を使わなくてもOKですから。しかし、一部認められない理由もあります。例えば、政治活動のために休むとかは判例によるとダメみたいなので注意してください。それ以外であれば、有給休暇の使い方は広範に認められているということですし、理由は嘘でも良いってことです。だいたい、理由に難癖つける上司が明らかにおかしいと思うんですよ。有給休暇の目的って何でしょうか?

 

有給休暇の目的は、日々の労働により一層精進するために、普段の休日以外で特別なリフレッシュする時間を用意したものです。ですから、労働者が単純にリフレッシュできれば良いということになります。そうなると、リフレッシュの仕方なんてのは人によって異なって当たり前じゃないですか?ってことは、いくら自分がその方法に理解できなくても、その労働者自身にとってリフレッシュができるというのなら、そこに反対の余地はないのです。その使い道でリフレッシュができるか?どうかなんてのは労働者自身にしか判断ができないものですから。だから、有給休暇をその使い道や理由によって却下することは、法律上がそもそも許していませんし、有給休暇の目的すら理解できていないということになってしまいます。そういう問題ある行動をしている上司が実際にいるわけですよね。

 

個人的には有給休暇の理由を聞くことや、理由に難癖をつける行為自体をパワハラ認定していくべきではないか?と思います。これは実際に、公的なパワハラ認定を目指すという意味ではなく、世間の中の共通認識として、「有給休暇の理由を労働者に聞くことはパワハラ同然だ!」といった意識を浸透させた方が良いのではないか?と思います。実際、上司が有給休暇の理由を聞いて何の意味があるのか?分かりません。あるとすれば、理由を聞くことを常態化させておくことで、有給休暇の申請を躊躇わせる。そういった効果があるのかもしれませんが、それは本来労働者が持っている権利の行使を妨げる行為であり、とても褒められたことではないと思うのです。実際、理由を聞くという行為がそういった意味しか持っていないならば、事実上、理由を尋ねる意味はないと解釈するのが妥当であり、そんなことをわざわざするのは、先ほど言ったように、有給休暇の申請の妨害と認められ、それはパワハラ同然だ。と社会全体に認識を育んでいくのが良いのではないか?と思うのです。

 

日本では、労働者の当然の権利である有給休暇が消化しづらい環境が醸成されており、社会意識としても有給休暇を使うのを許さないような風潮も多少は根付いているような気がします。有給休暇を使われることは会社にとってはどちらかというと迷惑な話ですけど、法律を守らないでサービス残業をさせる企業が往々にしてある中、法律で保障されている有給休暇すら行使を妨げようとするのは、もはや言語道断でしょう。ですから、確実に有給休暇を申請して、行使していくためには、あえて聞く必要のない理由をわざわざ尋ねる行為自体をパワハラ、そしてそんな企業はブラック企業という認識こそ社会に根付かせるべきだと思います。私たちが私たちらしくある社会の実現へ、異常な企業体質を脱却させるのは、法律や国じゃ役に立たないのは明白ですから、社会全体から圧力をかけるしかないのでしょう。

 

 

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