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「お祈りメールは不誠実」と断罪する人はさすがに言いすぎだろう

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就活生によるお祈りメール形式による内定辞退について、いろいろと物議を醸しているようです。中には弁護士資格を保有する方がブログにて見解を書くなど、各所にも波紋を広げていますけど、そもそも私にはこの問題がここまで問題になる理由が分からない。全くもって理解できない。それは「お祈りメール」が何故不誠実扱いされているのか?という点です。それは「内定辞退をお祈りメール形式で行うと、何で人事が怒るの? - 就職しないで、ブロガーになった人のBlog」の記事でもちょっと書いたんですけど、相手の今後の発展を祈ることがどうして非難されなければならないのか?じゃあ、何て書けば良いのか?「あんたが内定獲ろうが、獲れなかろうが知ったこっちゃない」とでも書いておけば良いのか?それとも、「あなたは不採用です」の一言だけ書いておけば良いのか?どれもおそらく就活生の逆鱗に触れるんじゃないのか?と思いますが。

 

彼らは恐らく文面そのものよりも、不採用を食らったことに対する怒りがまず大きいのだと思います。それをぶつけるときに、1番良い材料だったのが不採用通知を突きつけるメールの「お祈り」の文面だったんじゃないか?要は彼らの怒りのほとんどメールの文面ではなく、不採用そのものだろうと推測します。私も経験ありますけど、不採用を食らうと確かにむかつく。その企業は特に利用してもいなかったけど、今後も利用するつもりにはなれなかった。だからといって、別にお祈りメールに対して、怒りとか、そんな気持ちは全く芽生えなかった。これは単なる通知であり、「あなたは不採用です」という事実が伝わればそれで十分ということになる。だから、さっき言ったように「あなたは不採用です」の一言で済ませても、私は問題ないと思います。でも、企業はちょっと気を利かせて、より丁寧な文章を付け加えたりしているわけでしょう?いわゆる社交辞令でしょうね。本心ではそんなこと思ってないかもしれないが、社交辞令だと思えば、とかく不思議な文面ではないと思うのです。

 

少なくとも、企業が就活生に送りつけるお祈りメールについては、ほぼ嫌味とか嫌がらせの気持ちはないと思います。本心では思っていない可能性はあるが、別に悪意からそういう文面を書いているわけではないはず。就活生の中には完全に嫌がらせ目的で、お祈りメールを送りつけているというのが、今の問題なんでしょう。ただ、そういう人かもしれないというだけで、就活生によるお祈りメールが完全に悪意か?どうかは外見じゃ判断できないわけだから、それがダメだというならば企業のお祈りメールもダメだし、社交辞令そのものがNGになりやすいです。だから、企業の人事が怒るのもまたおかしいと思うのです。意図はともかくやっていることは同じなのだから。企業だって、お祈りメールは送っている。学生も送ってきた。学生がお祈りメールを送った先の企業も、ほぼ間違いなくお祈りメールは出しているはずですから、そこにお祈りメールが送られてきても怒るのはおかしいと思う。つまり、お祈りメールが送られてきて怒るってことは、その人は「お祈りメールが不誠実」だということを、自分で感じている証拠でしょう。不誠実だと自分が感じるメールを、自分たちが送っていたのですから、説得力がない気がします。

 

それは就活生にも言えますね。お祈りメール返しの目的で、企業に内定辞退をしたならば、結果的に企業から送られてくるお祈りメールにも文句をいえないということになります。ただ、先ほど挙げた弁護士資格保有の方のブログには「お祈りメールそれ自体が不誠実」といった内容が書かれていたと思いますが、これはそもそもおかしいと思うのです。お祈りメール自体は先ほど言ったように、相手を思いやる文面が書かれているわけですから、社交辞令の一環だと思う。お祈りメール自体を不誠実として捉えるのではなく、悪意に満ちたと明らかに確認できるようなものが不誠実になると思います。それが具体的にどういう文面になるのか?は一概には言えないものの、全ての企業、または就活生からのお祈りメールが不誠実だと言うのは勇み足な気がしますね。だいたい、思ってもいないことを相手を思いやって口にするのが社交辞令だと思うんですけど、この弁護士はその社交辞令自体を無くした方が良いと思っているということなのでしょうか?

 

そもそも、ネットに疎い人は最近の就職活動で蔓延っている独特の用語「お祈りメール」、「サイレントお祈り」とか、そういう言葉自体を知らない人だって多分多くいるでしょう。企業が完全な善意からお祈りメールを送っているのなら、同様に完全な善意からお祈りメールを送る人もいるはず。お祈りメールを完全にマイナスの視点からしか捉えられない人というのはいるみたいだが、全部がそうとは思えない。そして、どれが悪意に満ちているのか?は簡単には見破れないため、結局企業も就活生も、お祈りメールを送って欲しくないなら、こちらも送らないと徹底するのが良いと思います。あと、就活生に言いたいのは、会社に入れば山ほど社交辞令を言われたり、言わないといけない場面に遭遇する可能性があるので、お祈りメールもその一環だと思った方が良いと思いますよ。スルースキルが重要です。

 

就活極意 また、「お祈りメール」がきました。

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