就職しないで、ブロガーになった人のBlog

就職して雇われてお金を稼ぐという従来の働き方にとらわれない、未来の生き方を模索していきましょう。

ビートたけしのTVタックル「犯罪抑止とアニメ規制」の内容が酷い

【スポンサードリンク】

昨日、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」では、「犯罪防止のためにアニメを規制すべきか?」といったことが議題として取り上げられ、賛成、反対に分かれて討論がされていました。詳しい討論の内容は動画をどこかで見つけて是非見てほしいと思います。犯罪の中には、犯人の自宅から大量の漫画やDVDなど、いわゆる「美少女アニメ」と呼ばれるジャンルの作品が多く見つかり、それが犯人の犯行のきっかけになったり、原因にもなっているのでは?と憶測する声もあるのは多分事実でしょう。私自身は別にアニメを規制する必要はないと思っています。高校生の頃はちょいちょい深夜アニメ見てましたが、今はそれほどではないです。気になったのがあればたまに見るくらいです。

 

で、そういう美少女アニメと関連がありそうな事件が起きているのは、まあ事実でしょうし、何らかの作品が事件発生に何らかの影響を与えているのも事実だと思います。ただ、それが事実だったとして、どうしてアニメを規制するなんて話が出るのか?私には全く理解できません。その犯行に至った犯人のせいで、アニメが規制される意味が分からない。飲酒運転が起きるから酒も規制されるんですか?されませんよね?アニメと比べたら、どう考えても酒と飲酒運転の方が明らかに相関関係が見出せると思いますし、その発生件数も多いと思いますけど。アニメを規制しよう!って話が出て、酒を規制しよう!って話が出ないというのは、アニメが規制されて困る人が国会の中に少ないけど、酒は困る人が多いから。そういう自分勝手な理由だと思いますよ。

 

あとね、アニメが犯行のきっかけや理由の一部になっているかもしれないのは私も否定しませんが、それはアニメがその原因の一部になっていたりするというだけ。つまり、犯行に至った理由や原因としては複数あって、それらが積み重なったからこそ犯行に至ったのだと思います。すると、アニメが構成する原因って、全体のうちの何%とかじゃないか?と思います。他にもいくつも原因があって、その中で何故アニメだけ?ただアニメを毛嫌いしてる連中が叩きやすいから叩いているだけじゃないか?特に今回の番組に出演していた自民党の土屋議員とマナー講師の平林氏はそんな感じが見えました。平林氏の場合は、前回の「ゆとり世代」をテーマにしたときも、言っていることがワケワカラナイなー。と思っていましたけど、今回も同じような感じで、たてつく早稲田のオタクを名乗る大学生に食いついて、論破されると、最後は「(アニメなんか見てないで)勉強しろ!」と、全く議論と関係ない捨て台詞を吐く始末・・・。それに対して「僕はセンター日本史で98点とりました」と返されて、タジタジに。

 

この人を呼ぶのはもうやめたら?といい加減に思います。あと、先述した早稲田の大学生が就職はもう決まっているというと、司会の阿川佐和子氏が「え?オタクなのに就職するんですか?」と一言、それに対してミッツ・マングローブ氏が「オタクは仕事しない、就職しないって思い込んでるのがすでに偏見よね」ときっぱり。おそらくアニメ規制賛成派は、まず何らかの偏見があったうえでのアニメ規制を訴える議論になっている気がするんですよね。全体的には漫画家の江川達也氏、オタク評論家の岡田斗司夫氏など、アニメ規制反対派の声の方が説得力がかなりあった気がします。私がアニメ規制に反対する1番の理由はこのお二方も似たようなこと言っていましたが、アニメに影響を受けたと思われる。もしくは関係があると思われるような事件が、年に何回起きてるんだ?と。数えられるくらいだろ。美少女アニメファンなんて、全国にどれだけいるんだ?海外も含めたら膨大ですよ。で、実際に犯罪を犯すのがそのうちの年に数人とかでしょう。要は全体の0.0001%の人たちのために、残りの真面目な99.9%以上の人たちがどうして迷惑を被らないといけないのでしょうか?その規制に一体何の正当性と合理性があるんでしょうか?だから、アニメを規制するなら、酒も規制しろと思うわけです。

 

先ほど、私はアニメは視聴する人々に何らかの影響を与えているのは間違いないと述べましたが、それはそれだけで犯罪行為に至るような直接的な影響ではないと思うんです。実際に膨大なアニメファンの中でも、実際に犯罪行為に至ってしまうのが、ほんのわずかな割合なら、犯罪行為に至る影響をアニメが与えていると見るのは難しい。むしろ、犯罪行為を行った人の中に、そういう美少女アニメのファンがたまたま数人いましたよ。と見るのが適切な気がします。犯罪行為に走る人は、美少女アニメが存在しなくても、そういう行為に及んでいた可能性は十分あった気がします。そういう人は、美少女アニメに出会う前に、何らかの原因によって普通の人とは違う、犯罪行為に至ってしまうような自我が形成されていて、せいぜい美少女アニメが最後の引き金になってしまったくらいだと思います。だから、生活保護でいえば、わずか2%不正受給と糾すために、98%の正規受給の人が割を食う現物支給を唱えている人と変わらないと思います。自分勝手いうか、問題是正に果たしてなるのか?という疑問が常に付きまといます。生活保護でいえば、現物支給にしたら今以上にコストがかかるといわれているし、アニメ規制はアニメによって抑制されていた犯罪が増えるのでは?と懸念もされています。結局、規制だけでは解決が望めないものに、規制をかけてどうするんだろう?と思いますし、ただアニメに興味がない、また毛嫌いしている連中が単に規制したいから賛成しているだけなんじゃ?と思えてきます。特に土屋議員や平林氏は、該当の作品を1度でも見たうえで議論しているのでしょうか?

 

 

日本のアニメは何がすごいのか 世界が惹かれた理由(祥伝社新書)

日本のアニメは何がすごいのか 世界が惹かれた理由(祥伝社新書)

  • 作者: 津堅信之
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2014/03/03
  • メディア: 新書
  • この商品を含むブログ (2件) を見る