時期的には公務員試験の今年のメジャーどころは多くが終焉を迎えていますけど、小さい市役所なんかは今も採用試験が行われている、またはこれから行われるところがあると思います。市役所を受けるときには、面接まで行くと当然志望動機を考えないといけません。これが非常に厄介ですね。地元の市役所を受けるなら、多少は考えやすいかもしれませんけど、地元以外の市役所を受けるときには、縁もゆかりもないとなかなか志望動機を通して熱意などを伝えるのが難しいからです。これは別に新卒の大学生だけじゃなくて、既卒の人も、または社会人経験者で転職する人も同じだと思います。そういう人が実際市役所を受けるならば、ちゃんと志望動機を考えないといけません。市役所試験の場合は「公務員試験では、市役所B日程、C日程の難易度はめちゃ高い - 就職しないで、ブロガーになった人のBlog」の記事でもお知らせした通り、面接の配点がかなり高く、また倍率も高いと思います。ですから、本当に受かるのが難しいのです。
個人的には志望動機等を考える際には参考書としては以下のものをおすすめしたいと思います。公務員試験の面接対策で重要な志望動機、自己PRなどについて、適切な表現方法、面接官の心に訴えかけられるものに仕上げるなら必携です。すでにある程度考えがあるのであれば、それを上手く言葉に表すとき、まとめるときには参考になると思います。ただ、地元の市役所を受けるときに多くの受験生がよく使いがちなのが「愛着」という言葉です。これは便利な言葉ながらも、あまり適切とは思えないのです。それは愛着があったらなんなんだ?と思うからです。愛着なんてものはどうして芽生えたのか?というと、長くそこに住んでいた、またはそこで長く過ごした経験があったからでしょう。

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つまり、長くそこで時間を過ごせば愛着なんてものはほぼ手に入るとするならば、現時点で愛着がそれほどない人でも実際に働き始めたら、毎日そこに通うわけですから、時間が経てば愛着が出てくる可能性が高いということです。時間さえあれば、後で埋められてしまう差をあえて志望動機に組み込んでもしょうがないと思うのです。そして、もう1つ重要なのが愛着があったらどんな良いことがあるのか?ということです。愛着ってのは本人の気持ちの問題であって、仕事を真面目に取り組むかもしれないくらいのことしかないと思うのです。その微々たる差も先ほど言ったように、後からどうにでも埋められる差だと思いますから、アピール力に欠けるとは思います。それだったら、もっと公務員の仕事への適性とか、そういうところで差がある人の方が有利じゃないか?と思います。
したがって、個人的には市役所を受けるときの志望動機で、あまり「地元」とか、「愛着」みたいなワードを出すのは微妙かな?と思います。使ってはいけないわけではないでしょうけど、使う場合にはそれだけで終わるのではなく、他にももっと説得力のある言葉を補って、面接官を納得させていく必要があるでしょう。要は例えば、自分にはこういう能力があって、またはこういう経験を過去にして、などの公務員の仕事に向いているという部分を示して、それを公務員の仕事で生かしたい!生かせると思うから、公務員になりたい!ということを述べて、さらにはどこで働くか?というときに、1番慣れ親しんで愛着もある地元が良い!というのなら、大分説得力もある志望動機になりそうな気はします。やっぱり能力があって、貢献してくれる人は欲しい人材でしょうから。愛着とか、地元というのは志望動機のメインに据えるのではなく、あくまでも付加価値てきな位置づけにすると良いと思います。愛着があるから。地元だから。で、志望動機が終わらないようにしましょう。
また、別の考え方としては、地元を受ける人も地元外を受ける人と同じ考え方で志望動機を考えた方が良いと思います。ありがちな志望動機かもしれませんが、当たり障りがない、または面接官にとってそこそこ印象が良いと思われるのは、自分が受験する自治体のことを調べて、やっている政策とかについて言及することです。少子化政策でも、環境保全でも、治安維持でも、何でも良いと思います。〇〇がやりたい!みたいな感じで良いのではないでしょうか?ただ、そこでポイントなのは、ただ特定の事柄を持ってきて、それをやりたいで終わらせないことです。「〇〇がやりたいから〇〇市を志望しました」ではなく、「〇〇に携わりたいと思い、その際に〇〇をもっと〇〇したら良いと思い、〇〇市を志望しました」の方が、間違いなくちゃんと調べているし、やる気や熱意も表れていて良い気がするのです。要はただ、その市の特定の政策に携わりたいと話すのではなく、特定の市でやっているある政策に関して、その政策への興味関心を示しつつ、ここをもっとこうしたらより効果があるのではないですか?そのための良いアイデア持ってます!それを是非、働いたら実現してみたいです!といった、向上心のようなものを同時に表せると、より良い志望動機になると思います。市外の人もそうじゃない人も結局は同じような考え方で良いような気がするのです。
市役所はB日程、C日程とかになると、そもそも募集人数も少ないですし、合格可能性はなかなか低いと思います。筆記試験は割と通りやすいですけど、その後の面接などの人物試験は公務員試験の中でも、最難関といっても良いくらいだと思います。本当に難しいです。したがって、面接にはしっかりとした対策を積んでいくことも大切ですけど、市役所で実際に内定がとれる確率はかなり低いと思った方が良いと思います。具体的な可能性や倍率については、市役所によって異なるんですけど、やっぱり春にやっている試験種と比べると、大分望みは薄いというのが事実だと思います。ですから、市役所を受ける人は、それ以外にも併願先を持った方が個人的には良いと思います。春に特別区とか、東京都とか、国家一般職とか、地方上級とか、もっと現実的に内定がとれる望みが高そうなところも一緒に受けて行くと良いと思います。B日程、C日程の時期に言っても遅いかもしれませんけど。

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