10月1日くらいの時期にはおそらく全国で内定式なるものが開催されると思われます。内定式の内容については各企業ごとに異なると思いますけど、やることは懇親会、懇談会みたいなものが目的でしょうから、そこまで大差はないと思われます。ただ、おそらく多くの企業ではこの時間の間に食事も兼ねると思いますけど、中には立食パーティ形式のところもあります。私は立食パーティというものを経験したことがないのでよく分からないのですが、同じような人がいれば、内定式までに是非立食パーティ独特の作法というか、常識やマナーみたいなのを調べていった方が良いかもしれません。恥をかきたくないのであれば尚更です。内定式で実施される内容についてはだいたい以下のような感じではないでしょうか?
・自己紹介、挨拶等
これは最初の方で行われるんですかね?会社の人間からもあるかもしれませんが、内定者の方からも自己紹介等をしないといけない。そういう場面が用意されていると思います。とはいっても、ただ自己紹介をするだけですから、別に緊張するほどでもないですけどね。それまでに緊張する面接を潜り抜けてきたのですから。ここでの自己紹介は無難に名前、大学学部名、入社してからの豊富(やってみたい仕事など)で良いと思います。内定者がある程度多い場合には、1人あたりにかけられる時間も少ないでしょうから、あまり長々と話されては困ると思うのです。ですから、以上のような簡単な自己紹介で良いと思います。時間にしてせいぜい1分、長くても2分くらいが良いのかな?と思います。
・グループワーク
これはやらないところも結構あるかもしれませんが、やるところもあるみたいです。内定式の研修の一環として行われると思うのですが、グループワークというのはおそらく内定を手にした人なら、それまでの就職活動において1回くらいは経験あるのではないでしょうか?要は内定者同士で5人前後でグループを作って、席を囲み、何かしらの仕事をさせる。多くの場合は何かのテーマに沿って議論させて、1つの結論を出させるものです。グループディスカッションとほぼ同じ形式ですが、その討論の内容がより実際の業務に近いものがグループワークなのかな?と思います。集団討論の場合は、かなり身近なテーマが議題になることが多いです。私が経験した集団討論のテーマは「都会と田舎住むならどっち?」みたいな、仕事とほぼ関係ないテーマでした。
しかし、グループワークについては、私がある会社の選考を受けたときには、その会社のやっている実際の事業、サービスを持ち出してきて、ある悩みや相談を抱えたクライアントに対して、自社が行えるサービスのうち、どれ(またはどれとどれを組み合わせたら)を提供すれば、1番適切か?相手が満足する結果をもたらせるか?みたいな感じでした。かなり実際の仕事の深く関係のあるテーマでしたが、内定者懇親会で実施されるグループワークというのも、こんな感じでしょうね。内定式で実施されるグループワークについては、別に選考のために行われているとは思わないので、緊張しなくて楽しんでやれば良いと思いますよ。
・入社するにあたって、内定証書の授与、内定承諾書へのサイン
これは単なる儀式に過ぎないものでしょうけど、この場で行われることが多いと思います。すでに入社意欲に溢れていて、ここにお世話になると決めている方は特に問題はありませんけど、まだ決めかねている。または就職活動を現時点で継続していて、他から内定が出れば、そちらに入社するかもしれない。そういう人もいるでしょう。一般的に言うと、内定式以降の内定辞退はタブー視されています。これはあくまでも常識等の観点から。ただ、この常識というのはどちらかというと、内定式以降に内定辞退をされたくない、されたら困る企業側の都合から生まれたものと解することができると思います。本来は翌年の3月まで就職活動をする権利を学生は皆持っているからです。ただ、だからといって3月の時点で内定辞退されたら、企業だっていろいろと損害が出かねない。だから、1つの区切りとして内定式以降の内定辞退は常識ハズレみたいな風潮が広まっているのではないか?と思います。
内定辞退の時期によって、企業に損害が出ても企業が損害賠償をすることは可能ですが、その損害賠償が認められるか?どうかはまた話が別です。また、実際問題として損害賠償をするような企業はよほどのことがない限りないと思います。あと、内定承諾書へのサインに関しては、これをしてしまうと内定辞退できないみたいな感じに思えるかもしれませんけど、そんなことはないようです。法的には内定承諾書へのサインはただの儀式であって、何の拘束力も持たないようですから、内定辞退を特に妨げるものではないのです。ですから、内定辞退は自分が一生勤める企業を決めるものですから、基本的には法的に許されている範囲で自由に行使しましょう。社会や企業からの圧力に屈して躊躇うようでは、社会人として先が思いやられてしまいますよ。
・入社までの課題が与えられる
これは企業にもよりますけど、入社までに定期的にレポートを出せとか、後は特定を資格をとってこいとか、そういったものですね。多くの場合、それとはまた別に内定者研修というものが行われて、そこでも社会人になるにあたって、必要な心構えや技能を磨くということが行われると思います。入社までに他企業に浮気しないように、学生を必死で繋ぎとめるための策ですね。学生の場合は、まだ卒業が決まっていない人もいますから、残りの学生生活の時間はまずは卒業を確実にするための学業の時間に充てたいという人もいるでしょう。しかし、そういうことはあまり考慮されてないのが現状みたいです。課題を与えまくったり、研修で呼び出されまくったりして、留年でもしたらどうするんだろう?と思いますけど。そんなわけで、内定式というイベントが終わっても、しばらく会社のことを考えなくても良い日が続くわけではない可能性が高いです。大学の授業と同時に入社する会社への忠誠心を養わないといけない時期が残りの学生生活になってしまうということなのです。

入社1年目の教科書
- 作者: 岩瀬大輔
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 8人 クリック: 692回
- この商品を含むブログ (58件) を見る