東京都議会で塩村文夏議員に対してヤジを飛ばした鈴木章浩議員に世間から非難が集中しています。私ははっきり言って、どうしてここまで騒いでるんだろうなー?と思わずにはいられません。というのも、ヤジなんて別に珍しいことじゃないだろうに。と思ったからです。ヤジ自体は私は良いことだと思いませんし、人が話しているときにヤジを飛ばすというのは、小学生以下のちょっと頭のヤバイ人たちだろうと思っているくらいですが、ヤジが飛ばされるなんて、国会でも普通にあるし、これまでも日常の光景として繰り広げられてきた感があります。しかし、それにいちいちここまで騒ぎになったことはないでしょう。
今回の主役の塩村文夏議員は「美人」と形容され、さらに議員にはやや珍しい女性ということが、1つ原因になっていると思われます。彼女が美人か?どうかというのは人によって価値観が異なるでしょうけど、今回の標的が女性議員じゃなかったら、多分報道すらされてなかったと思います。今回のヤジは内容がセクハラともとれるものだったらしいですが、「セクハラ」という言葉自体が、どうも女性のためだけにあるような雰囲気が、この国にはあるような気がしています。男性にもセクハラは適用されるのですが、社会の風潮的に女性と比較すると、ある行動や発言がセクハラ認定されるためには、女性よりもさらに高いハードルが要求される印象です。したがって、男性に対するヤジに中にもセクハラととれるようなものは過去にあったんじゃないか?と思います。しかし、それが世間で大騒ぎなることは多分なかったと思います。
発言に多少の問題はあったかもしれんが、ここまで大事になるっていうのは、女性の特権[セクハラ]の乱用にしか思えなくなってくるわ・・・ http://t.co/G30YrCClnp #niconews
— つばめ@ (@tsu_283_wing) 2014, 6月 26
ヤジを飛ばすことはよくないことであり、叩かれるのはしょうがないですが、ここまで世間で晒し上げられて、直接本人に会って謝罪をさせられるということは、私は初めて見ました。ヤジを飛ばしたことについては謝罪はすべきでしょうが、女性議員に対してじゃなかったら、絶対にここまでされてないですよね。男性同士なら、そもそもここまで世間で話題にならないだろうし、バッシングをする人もほとんどいないだろうし、謝罪をしないといけないような雰囲気にもあまりならないだろうし、ということで、今回のケースはかなり特異な例になったのです。そこに凄い違和感がありますね。今回騒いでいるのは「女性差別」を理由にしているのかもしれませんが、女性に対しするヤジにしか反応しないのであれば、それこそ男性差別的な行動ともとれそうです。男性に対するヤジにはお構いなし、女性に対するヤジには過敏に反応する。国民もマスコミも女性優遇、男性劣遇をそんなに推し進めたいんでしょうかね?
ただ、今回の塩村議員については、このヤジ騒動の後に自身の黒い噂のようなものが報道されており、彼女を擁護する人間はちょっと減ってきてしまっているような感じですね。それが真実なのか?どうかはちょっとわからないために、私は何とも言えませんが、今回の報道されているヤジの内容について、Youtube等にアップされている動画を観ても、報道されている言葉はそもそも聞き取れないという人もいます。っしたがって、ヤジの内容自体も報道されているものが真実なのか?誇張されているのか?という疑惑は残りますね。今回ここまで騒ぎになると、鈴木議員も反論しても火に油を注ぐだけのような状態ですから、非常にしづらいでしょうし。
ヤジの標的が女性議員ということ、そしてヤジの内容がセクハラともとれる内容だったかもしれないことから、ここまで多分騒ぐ人が多いのでしょう。騒いでいる人の大半はもしかしたら女性かもしれない。ただ、先ほども言ったように、女性に対するヤジだけここまで過敏に反応して騒ぐというのは、それこど男性対するヤジなんてどうでも良いという意識の現われでもあり、男性と女性で差別をしているというのが、行動ではっきり出てしまっている気がします。ヤジ自体をまともな大人なら、本来なら避けるべき行為だと思いますけど、そんなヤジが国会などで流れてもたいていは知らん振りですよね皆さんは。私だってそうです。しかし、状況によってはこうした騒ぎになるほど反応するというのは、いかがなものでしょうか?女性なら女性に肩入れしたくなるのは、しょうがないような気もしますけど、個人的にはそういう反応をする女性に対しては嫌悪感を抱く人がいても、それもまたしょうがないのかもしれません。私は男なので、当然男性が何らかの差別的取り扱いをされていたら、それはちょっと見過ごせないでしょうからね。

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