就職しないで、ブロガーになった人のBlog

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「やりがい」は労働者が見つけるもの、企業が与えるものじゃない

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仕事にやりがいを感じているという人はどれくらいいるのでしょうか?私はこの「やりがい」に関して凄い疑問に感じていることがあります。というのも、仕事を与える側が「やりがい」について口にしていることです。例えば、就職活動の場なんかでは、会社説明会といった機会で会社の人間が学生に向けて話をしていますが、そこで「やりがい」という言葉を口に出してくる人がいると思います。「うちの仕事のやりがいはここにある!」とか、おそらくそういうことを平気で言ってくる人がいると思うのですが、これおかしいと思うんですよ。やりがいって、与えるものじゃないでしょう。自分で見つけるものだと思うんですよ。働く側の人間がね。仕事を与えて、働かせる側の人間がどうしてこんなことが言えてしまうのか?ここにもブラック企業の体質が見え隠れしているのだと思います。

 

やりがいを感じるのは誰ですか?仕事をしている本人、労働者ですよね。確かに会社説明会で話している人は、その本人が話していることがやりがいに感じているのかもしれない。でも、あなたはそうかもしれないが、他の人までそう感じるとは限りません。特に今の人たちって、やりがいを求めて会社に入ってくる人が減っているような気がするのです。私だってそうです。やりがいを求めて仕事をしているつもりはない。海外ニート氏でしたっけ?彼が言っていた「仕事は糞だろ」という言葉を私も共感していて、そういう割り切っているのが仕事です。その糞さがマシなものを選んでやっているという状態に近いと思っています。ただ、金を稼ぐ手段として会社で派足りているだけであって、やりがいなんていらないよ?働いた分の給料が払われればね。というスタンスの人が多いのではないでしょうか?

 

だから、そもそもやりがいを全面に押し出されても、それに魅力を感じる人がいないのではないか?と思います。さらに問題なのは、先ほどちょっと話したように万人に共通なやりがいなんて存在しないということです。何をやりがいと感じるかは?人それぞれであるはずです。にもかかわらず、そういうやりがいを自ら口走って、他人と共有しようとする人が会社説明会で話しているような企業というのは、私はちょっぴりブラック臭がするな。と感じてしまいます。つまり、やりがいというインセンティブを与えるのだから、お前らは会社のためにバリバリ働けよ?と言われているのに等しい気がするのです。やりがいというのは働いている人がそれぞれ見つけるものであるし、それが分からない時点でちょっとアレな感じがしますけど、会社説明会みたいな公の場で、「うちの会社のやりがいはこれなんだ!(うちはオマエラにやりがいを与えているんだから、その見返りにちゃんと働けよ!)」と脅迫されている気がしてしまします。

 

恩着せがましいというか、誰も求めていないやりがいを一方的に提示されて、それによって労働者を会社にとって献身的な存在に仕立て上げてく構図でしょうか?そいった思惑が私には見て取れるのですが。というか、企業がアピールポイントとして「やりがい」みたいな、曖昧で人によって捉え方も異なる概念を持ち出してくるということは、もっと具体的な魅力がアピールできないからだと思われます。つまり、給料が良いとか、今後の成長が見込めるとか、もっとこれから社員になる人に対して喜んでもらえるようなポイントでアピールできないからかもしれません。つまり、「やりがい」という言葉を持ち出してくる企業は、実際に働いてみると馬車馬のように働かされる。かといって、給料が良いわけではない。はっきり言って労働環境は厳しい可能性が高そうです。

 

今の時代に「やりがい」をアピールして、それに食いつく人がいるとはあまり思えない。仕事は仕事で割り切ってやっている人が多い印象がありますから。これから新卒でも、なんでも就職活動をしていく学生の人たちは会社説明会に参加したときにちょっと注意してほしいこととして、こういったことを挙げさせてもらいました。繰り返しになりますけど、「やりがい」というのは、あくまでも労働者が自分たちの手で見つけるものであり、会社側から提示してもらうものじゃ本来はないと思います。やりがいさえ与えれば、あとはこき使っても良いような風潮は勘弁してほしいですし、こういう「やりがい搾取」なんて言葉が世の中で蔓延していること自体が、この国の労働状況を端的に表しているというか、本来は見えないといけないものを隠す存在として上手く機能してしまっている面があるような気がしています。企業側の策略があるとしたら、それに嵌らないようにしないといけません。

 

 

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

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