すでに夏到来か?と思われるほどに暑い毎日になっています。就職活動は基本的に1年中行われており、就活生もこの時期だって、街をかけずり回って、会社説明会や面接などに奔走する姿は容易に想像できます。気温が30度や35度を超えても、スーツの上着を着用している人の姿が多く見られるんですが、彼らはどうしてこんなときまできちんと正装を貫いているのでしょうか?街を歩いているときは上着を脱いで、手に抱えて歩いている人の姿もありますが、おそらく企業の建物の中に入るときには再び着用していくのだと思われます。彼らは本当に律儀にスーツをビシっと着こなしていますよね。半袖でカジュアルな格好をしている人やフォーマルだけで夏らしい格好をしている人からしたら不思議でしょうがない気がします。
ただ、傍から見ればこんな暑いときにまでどうしてスーツを着るんだ?と思う人も多くいそうですし、異常にも見えてしまう人もいるでしょう。汗を流しながら、どうしてスーツをの上着を着ているのか?その答えは簡単です。不利になりたくないからだと思います。そりゃスーツの上着を着ていないよりは、着ている方が服装としてはきちんと整っているように見えると思います。暑さは別としても。中には「クールビズで来ても構わない」ということを告げても、きちんと上着持参、または着用で企業に現れる人は後を絶たないと言います。それは上記で示した通り、スーツを上着まできちんと着た方が好印象だから。就活生自身がそう思っているからに他ならないのです。就職活動は椅子とりゲームなので、他人よりも少しでもポイントを稼ぐために、相対的に有利に経つために、椅子に座ろうとする他者を蹴落とすために、少しぐらいの無理や我慢なら平気でするのでしょう。
実際、こんな暑いときにまできちんとスーツの上着を着てくる学生を見て、上着を着てこない学生よりも評価しているのか?は分かりません。学生がそう期待してやっていることだと思います。これも最初は誰が始めたのか?分かりませんね。リクルートなどの会社が煽ったのかもしれません。確かに就活生の気持ちは分かります。少しでも他人よりも評価されないと内定が貰えないのだから、他者がやらないようなことをやって有利に立とうとする心理は当然あります。ただ、そういう光景も今では普通になっちゃっているので、はっきり言って我慢して上着を着続けることが有利に働く状況ではないのです。みんなやっていることですから。みんなが同じアピールをすれば、そりゃ誰も相対的に有利にはなれません。ならば、全員が上着を抜いて就職活動をすれば、こちらも一律に全員が同じ評価には違いありませんから、より良いのでは?と思います。ただ、それは上手くいかないんですよね。
それは仮にそういう合意が就活生の中で生まれたとしても、他者を出し抜いてやろうと思って、上着を着ていく人は必ず出てくる。それを見た他の学生も、なら自分も!と思って、みんなが再び上着を着だすという光景もまた容易に想像できるのです。何だかライアーゲームみたいですね。こういう足の引っ張り合いともとれるような、駆け引きが実際には就活生の間で繰り広げられているのです。でも、実際のところ、人事担当者はどう思っているのでしょうか?普通に考えたら、この暑い時期ですから、上着まで着てこない人がいても、それをマイナス評価するでしょうか?逆に上着を我慢して着てくる学生をプラス評価するでしょうか?普通の頭を持った人事なら、それくらいの考慮はしてくれると思います。暑いんだから仕方ないよね。と思ってくれるに違いないと思います。特に「クールビズOK」と公言している企業は特に。
でも、学生の立場からしたら、それを信用できないんですよね。それは採用の可否については、私たちの見えないところで行われているから。何が採用基準になっているのか?分かりません。クールビズOKとはいっても、本当は服装のチェックをしているんじゃないか?と疑念を抱いている人は案外多いと思います。企業の採用の基準に対する不信感は相当強いと思いますよ。実際のところ、このくそ暑い季節にもスーツの上着を着てこないのはおかしい!とか、着てこない人の評価を下げるという企業があるならば、そこはどんな我慢でも強いることを強要するブラック企業である可能性が高いので、そういうところは仮にスーツの上着を着て行かなくても不採用にされても結果オーライと見るべきじゃないでしょうか?
この時期でもクールビズの格好をしていくことは、危険と判断している学生が多いということ。実際、クールビズの格好をしてくと、どういう裁定を受けるのか?わからないために、どうしようもないのです。さすがにノーネクタイは微妙かもしれませんが、上着を着ていかなかったくらいで、評価を下げる企業が多いとは思えないし、頑張って上着を着ていった学生を特別に評価する企業が多いとも思えない。これは私の予想ですが、人事担当者の言葉と同様に、この見解もそのまま鵜呑みできる人は少ないでしょうね。有利にならないまでも、不利になりたくないという心理がここまでの状況を生んでしまったのでしょうけど、それが一体どこまで内定を手にするにあたって、効果的なのか?は分からないですね。誰かがクールビズやそれに相当する格好を奨めたとしても、信用する人はまずいない。就職活動って、どうしてこんなに疑心暗鬼な事態ばかりになっちゃたんですかね?
新卒の就職活動では面接が選考としてメインなので、そこをどうやって突破するか?を考えていかないといけません。面接というのは一筋縄ではいかない難しさがありますし、得意な人と苦手な人の差がかなりあると思いますから、特に面接があまり得意ではない人は特に対策に力をいれていかないといけないと思います。そんなときに役立つ可能性があるのが以下の本でしょう。これは新卒の面接官の採用基準について書かれた本で、これを読むと新卒の採用面接で面接官が学生のどこを見ているのか?どこを評価しているのか?どういう学生が採用されやすいのか?といったポイントが分かるのではないでしょうか?こういった情報を知ることで、それをもとに対策ができるので、面接官から見たときにこの子は欲しい!と思うような学生を演じることができる可能性があります。そうなると、内定をもらえる確率が上がるでしょうし、上手く活用すればかなり使える一冊になる可能性があると思います。こういった情報を知っている就活生はかなり少ないでしょうから、こういう本を読むと他の就活生よりも優位に立てる可能性がありますから、少しでも内定を取れる確率を上げたいときに参考にしてみると良いかもしれません。

新卒採用基準: 面接官はここを見ている
- 作者: 廣瀬泰幸
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